新年あけましておめでとうございます。
新たな年の最初のコラムということで、英国王室と日本のお正月や伝統文化といったものがリンクする内容をと考え、浮かんだのがダイアナ元妃。

今から35年前の1986年5月に、初めて日本をご訪問。大阪空港に降り立ち、京都、東京と行く先々で私達日本人を魅了した、若き英国プリンセス。
駆け足でありながらも、日本の街並みや伝統文化を視察&体験されながら、訪問先を考慮して選ばれたファッションもお見事でした。

今も人々の心にイングリッシュ・ローズとして記憶に残る、美しきダイアナ元妃のお姿とファッションが、日本文化と融合した懐かしい写真とともにご紹介します。

 


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初来日、注目の一着めは日の丸をイメージしたセットアップ

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1986年5日に京都修学院離宮にて撮影。写真:Glenn Harvey/Camera Press/アフロ

当時世界的なファッションリーダーとなっていたプリンセスが、日本初訪問の到着時にお召しになったのは、日本の国旗からインスパイアされた、白地に赤のドットのドレスでした。お帽子も赤、靴も白と赤のコンビと、全身で日本に対し敬意を表されたダイアナ妃のお姿は、日本のみならず英国でも話題になりました。

まるでオートクチュール・ショーから抜け出たかの如く、華やかかつ洗練されたファッションのダイアナ妃。配色、デザイン、全てにおいて、これを難なく着こなせるのは、この方だからですね。しかも、この時まだ24歳です!


サプライズで、初めてお着物に袖を通されたダイアナ妃!

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写真:LFI/Photoshot/アフロ
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写真:Shutterstock/アフロ

上と同じ場所、京都の修学院離宮の庭園を散策中、想定外の出来事でお着物をプレゼントされたダイアナ妃。そのお着物に初めてお袖を通されているお姿がこちらです。ファッションアイコンとして何でも着こなされていた妃も、初めてのお着物に戸惑うご様子が初々しくキュート。

コーラルカラーに、松、梅、鶴などおめでたいモチーフが描かれたお着物が、若きプリンセスにとってもお似合いですね。


東京の街を視察には、モノトーンのスタイリッシュなスタイルで

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5月11日に撮影。写真:Glenn Harvey/Camera Press/アフロ

都内百貨店や伝統文化の視察をされた日のダイアナ妃は、白黒でスッキリまとめたスタイリッシュなファッションでした。
先日お伝えしましたが、ここでもタキシードを思い起こさせる様なデザインのジャケットにプリーツスカートと、上下ともに非常に凝ったデザインの組み合わせ。これをさらりと着こなされているところが、さすが世界が認めるファッションアイコンですね。

お帽子は、日本のお箸をイメージされたものと見られ、ここにも訪問国への敬意が感じられます。

このお洋服をデザインしたのは、ダイアナ妃が当時最も愛用されていた英デザイナーのキャサリン・ウォーカーで、現在はキャサリン妃がよくお召しになるブランドです。

相撲観戦では、色調を合わせたカクテルスタイルで

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5月11日に両国国技館にて撮影。写真:LFI/Photoshot/アフロ

日本滞在中には、国技館で相撲の観戦もされたダイアナ妃。
その際には、あたかもお相撲さんに合わされたかの様な、シックな色のファッションでした。この後行われたレセプションも考慮され、カクテルとしてもふさわしいデザインの華やかなアンサンブルがエレガントです。

おそらくこの初来日の際には、ファッションの色味を日本に合わせ、強い色ではなく控えめカラーのバリエーションにされたことが推測できます


歌舞伎座では、ピーチカラーのスーツ+ベレー帽で明るさ&若々しさを

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5月12日に歌舞伎座にて撮影。写真:アフロ

お相撲の次は、歌舞伎座も観劇されたダイアナ妃。
こちらでは、甘めなピーチカラーのスーツを着用されていました。
デザイナーは、ロイヤルファミリー御用達デザイナー、ブルース・オールドフィールド。

テーラードのロングジャケットにタイトスカート、しかもかなり難しいバランスの丈を、ローヒールの靴とともに着こなされているのは、さすがダイアナ妃!というしかありません。お帽子はベレー型と、小物に若さと可愛らしさがプラスされています。

全体的に異なるニュアンスのデザインがミックスされた、まさにダイアナ妃ならではのスタイルと言えるでしょう。

 
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