「始末」の掃除は、ラクなのに清潔度がアップする賢い手抜き方法


毎日の掃除をラクにする近道は「汚さない、ためない、広げない、飛ばさない」の4原則に自分の行動を当てはめること。そのためには「始末」という考えが大事だと私は考えます。

始末とはものごとのはじめとおわりを指します。たとえば日常のなかで「食事」や「歯を磨く」といった、ものごとを始めることが「始」の部分、「汚れたコンロや食器」や「水道を使って飛び跳ねた水滴」を処理することが「末」です。これらをかならずセットで行えば先ほどの4原則をクリアできますので、掃除はラクになり、さらには掃除自体を減らしていくことにつながるのです。
 

感染対策がレベルアップする「始末」の掃除、4つのポイント


①《キッチン》取っ手に重曹水をスプレーし、サッとひと拭き

 

人が手で触れる場所がキッチンにはたくさんあります。冷蔵庫や電子レンジの取っ手、食器棚やシンク下収納の取っ手などがそうした場所です。

皮脂を含んだ手アカ汚れを除去すれば、細菌の繁殖やウイルス感染を予防できます。料理の合間など気づいた時に、人が触った場所は重曹水(※)で汚れを除去する始末習慣づけを。

キッチンには水分や湿度など、細菌が増える条件がそろっています。みんなが触れる場所が、食中毒やウイルスの感染経路になるので注意しましょう。

【重曹水のつくり方】80度のお湯500ミリリットルに対して重曹大さじ1杯。冷ましてから使ってください。
 


②《洗面所》水ハネを減らす工夫だけでも感染防止になる!

 

手洗いやうがい、歯磨きをする洗面所は、水しぶきや飛沫が飛びやすく、ウイルスや細菌が付着しやすい場所の1つです。使ったら水分を拭き取って乾かす始末習慣をつけましょう。

水ハネを減らす工夫も大切です。蛇口に近い、高い位置でジャブジャブと手を洗うと、たくさんの水滴が広く飛び散ります。ですので、排水口近くの低い位置で洗うようにしましょう。ペーパータオルを洗面所に常備しておくと、その場で拭いてすぐ捨てられるので便利です。