【質問6】接種の順番はいつどうやって回ってくるのですか?
これは国によっても方針が少し分かれるところです。私が住む米国では、まず医療従事者から接種がはじまり、その後ナーシングホーム(介護付き施設)の居住者まで広がりました。私が2度目の接種を済ませた今月11日からは、75歳以上の一般の高齢者や教育現場のスタッフなどにも接種が拡大されています。
これらはいずれも、「感染者への暴露の多さ」と「感染した時の重症化リスク」の二つの観点で、それらがより高い人を優先する考え方になっています。
米国では、その時が来ると、州や市が各医療機関やドラッグストアに「こういう人たちの接種を開始してください」と通知を出しています。そして、医療機関や薬局がメールや電話などといった方法で個人に通知を出す流れになっています。また、各個人が州や市のホームページで確認することもできます。
実際、この原稿を書いている私は、通院中の患者さん約20名に電話をかけ、「順番ですよ」とお伝えしました。
米国ではインフルエンザワクチンなどもドラッグストアで薬剤師による接種ができるため、順番が回ってきた人は、医療機関だけでなくドラッグストアの各ウェブサイトからオンラインや電話で予約をとり、接種を受けることになります。
なお、どのワクチンを接種するかは選べないようになっていますが、先にもご説明した通り、それぞれの良し悪しを比較することはできず、今のところ使用されているものに関しては大きな差はないと想定されているため、与えられたものを接種する形になります。
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