2021年はスタート早々、一都三県に新型コロナウイルスに伴う緊急事態宣言が発令されました。その後も各地で発令が相次いでいます。長引く自粛生活の中、マスク必須の日々もさらに続き、ストレスMAX! という読者も多いのでは。

先を見通せない不安や、モヤモヤとした欲求不満がたまった時、あなたなら気分転換に何をしますか? スポーツ、音楽鑑賞、お風呂、睡眠……さまざまなストレス解消法がありますが、カンタンにできる「心の運動」もオススメです。

たとえば、好きな事をあれこれ想像してみたり、リストアップしてみるのはいかがでしょう?
「やりたい事」や「なりたい自分」をイメージして、達成できた姿を想像すると、ちょっぴり楽しくなってきませんか?

大きな目標でなくとも、ほんの小さな「やりたい事」を見つけて、楽しく想像するだけで心は軽くなるもの。
さっそくやってみたいと思ったアナタのために、この記事では「マスクをとったら、何したい?」をテーマにした、ちょっぴり気持ちが明るくなる絵本をご紹介します。


マスクをとったら


「ぴよちゃん」や「パンダたいそう」シリーズで人気の絵本作家いりやまさとしさんは、ふたりの男の子のお父さん。コロナ生活で我が子とふれあう中から着想をえて、描いた絵本が、『マスクをとったら』です。

コロナ禍でマスク生活が長引く中、身体的にも精神的にも解放感を味わえない子どもたちが、せめて絵本のなかでは「〇〇したい!」という気持ちをかなえられるようにと、この絵本をつくったそう。

マスクをとったらなにしたい?
カエルは、「すいすい およぎたーい!」
ライオンは、「がおーって さけびたーい!」
ウサギは「みんなといっしょに いただきまーす!」

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素直な欲求が、のびのびとポジティブに描かれるさまは、幼児向けのシンプルな作品ならでは。
その描写は大人の読者にとってもすがすがしく、自身の願望と向きあうこと、受け止めてあげることの大切さを思い出させてくれます。

この絵本のように、何も気にすることなく、大声で叫んだり、笑ったり、一緒に食事をしたり、おもいきり遊べるようになる日が、いつか必ずやってくる――今はただ、そう願うことしかできません。

でも、願いを込めて、ポジティブな気持ちで日々を過ごすことは可能です。アナタもぜひ、「マスクをとったらやりたい事」を、実際に想像してみてください。
さあ、イマジネーションをひろげて、ストレス解消!


試し読みをぜひチェック!
▼横にスワイプしてください▼ ※実際の本は左開きです

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『マスクをとったら』
いりやま さとし (著)

マスクをとったらなにしたい? およぎたーい! さけびたーい! あそびたーい! 動物たちといっしょに、おもいっきりあそべる絵本。読み聞かせ2歳から ひとり読み3歳から。

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いりやまさとし
東京都生まれ。キャラクターデザイン、グリーティングカードのデザイナーを経てフリーのイラストレーターになる。
絵本作品に、「ぴよちゃん」シリーズ(学研)、『おやすみなさいのおと』『ころころパンダ』、「パンダたいそう」シリーズ、『あかいてぶくろ』(講談社) ほか多数。

構成/北澤智子

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