レディ・ガガやジェニファー・ロペスがパフォーマンスした、ジョー・バイデン新大統領の就任式。

トランプ元大統領の扇動がきっかけとなったトランプ支持者による議事堂侵入事件の直後だったため、武装した兵士たちに警護された物々しい雰囲気の中行われたわけですが、参列した関係者たちのファッションはとっても華やか。就任式でおしゃれがここまで話題になったことはないのではないかというほど、人々の関心を集めました。

その中でもとくに印象に残った参列者たちのトピックをご紹介したいと思います。
 

1.パープルカラーに込められた、団結への想い

写真:AP/アフロ

副大統領に就任したカマラ・ハリスをはじめ、式に参列した元ファーストレディのミシェル・オバマにヒラリー・クリントンなどなど、パープルの服が目立った今回の就任式。カマラの鮮やかなカラーのコートとドレスはクリストファー・ジョン・ロジャース、ミシェルのプラム色のタートルとワイドパンツにロングコートはセルジオ・ハドソンという、それぞれ南部出身の若手黒人デザイナーによるもの。ヒラリーはラルフローレンのパンツスーツに同色のスカーフを巻いて。

写真:代表撮影/ロイター/アフロ

写真:AP/アフロ

それぞれのキャラクターに合ったエレガントな装いがよく映えていて、「ダークパープルのドレスアップって新鮮だな」と思っていたのですが、どうやらこれには意味があった模様。

パープルには「高貴」「位の高い人だけに許された色」など様々な意味があるのですが、中でも今回は、分断されてしまった共和党(赤)と民主党(青)を再び団結させようという意味を込め、ふたつのカラーを融合させたパープルが選ばれたのでは、という解釈が優勢のようです。

 


2.ファーストレディが選んだブランド「マルカリアン」

写真:ロイター/アフロ

新たにファーストレディとなるジル・バイデンが何を着るかに注目が集まる中、当日彼女が選んだのは、アメリカのアップカミングブランド「マルカリアン」のオーダメイドのコートとドレス。ツィード素材にベルベットとスワロフスキーのクリスタル、パールをあしらった、晴れの日に相応しい華麗なデザイン。マスクのカラーもコーディネートされていて素敵でした。2017年にスタートしたこのブランドは、今回のニュースで一躍世界中で有名に。

写真:AP/アフロ

ちなみに前日のワシントン入りの際にはジルもジョナサン・コーエンのベルベットリボンベルト付きのパープルのコートを着用。やはりここにもパープルが。
 

3.ツイッター民がカマラ・ハリス副大統領の娘がおしゃれすぎてザワつく

写真:代表撮影/AP/アフロ

一方、その頃ツイッター民が反応していたのは、カマラ・ハリスの継娘、エラ・エムホフのファッションセンス。MIU MIUのビジューを肩にあしらった白襟付きチェックアウターが「おしゃれすぎる」と話題に。「彼女の特集が観たい」、「新たなスタイル・アイコンの誕生」と絶賛されたのですが、それもそのはず。彼女はデザイン学校に通い、おしゃれのプロを目指しているのです。感度抜群のエラ、今後インフルエンサーとして人気を集めそう。
 

4.詩を朗読したアマンダ・ゴーマンのカチューシャがHit

写真:代表撮影/ロイター/アフロ

就任式で詩を朗読した、詩人のアマンダ。彼女が着けていた、プラダのカチューシャがインターネット上でバズっている模様。この春のitアイテムであるカチューシャですが、彼女のおかげでさらに幅広い層に人気が出るかもしれませんね。アマンダが着ていたイエローのコートもプラダなのですが、推薦者のジル・バイデンが以前アマンダの朗読を観たときにイエローのドレスを着ていたのが印象に残っていた、と話していたそうで、その話に敬意を表して今回もイエローを選んだとのこと。


アメリカ史上初の女性副大統領となるカマラの存在もあり、女性陣の力強いパワーを感じる就任式となりました。今後の彼女たちの活躍が楽しみですね!


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