コロナ危機でいろいろなストレスが溜っているはずですから、お酒はリラックスする有力なツールのひとつです。筆者自身もお酒が大好きなので、このあたりは微妙なのですが、やはり度数の高いお酒をたくさん飲むことは、いろいろな意味で良くありません。もし家庭内で「お酒の支出が増えているかな?」と感じた場合には、少し控えた方がよいでしょう。
外食と並んで支出が大幅に減ったのは衣類です。外食産業と同様、アパレル産業も大きな影響を受けていますが、コロナ危機をきっかけに多くの世帯が洋服の買い換えサイクルを長くしたものと思われます。ワイシャツへの支出も大幅に減っていますが、これはテレワークが増えたことが原因と考えられます。
衣類についても、あまり節約してしまうとアパレル業界には逆風になってしまうのですが、社会全体として会社に行く回数は減りつつありますから、洋服の着回しについても、コロナ危機をきっかけに見直した方がよいかもしれません。履物も同じで大幅に支出が減りました。外出の頻度が減れば、靴の減り方も緩やかになりますから、買い換えの頻度が下がっていくはずです。
コロナ危機で大幅に支出が増えたのは、家具類やパソコンです。テレワークが進んだことで、室内のレイアウトを変更した人が増え、家具類は14.3%の増加となりました。また掃除する回数が増えたのか、家事用の消耗品は3割増となっています。
パソコンへの支出はプラス35.5%と特に顕著な増加ですが、これはテレワークをきっかけにパソコンを買い換えた結果であることは明らかでしょう。一方で運動会が減ったせいか、ビデオカメラは4割の減少でした。意外なのが通信費で、巣ごもりやテレワークの増加で通信費が増えると思われましたが、ほとんど変化はありません。
全員が定額料金ではないはずですから、考えられる理由としては通勤途中などのネット閲覧が減ったことでしょう。
私たちは時間が余るとついついSNSを覗いたりしてしまいがちですが、そうした閲覧にもしっかり通信費はかかっています。テレワークで通信費が増えているはずなのに、ほとんど変化がないのは、こうしたムダな閲覧が減ったことによる影響が大きいと思われます。これからは、今のネット閲覧頻度を基本として、これ以上、むやみに通信費を増やさない方がよいでしょう。携帯電話各社は今年から定額の割安料金をスタートさせますから、これを積極活用するのもひとつの方法です。
前回記事「トランプ氏のSNSアカウント永久停止から考える「言論の自由の境界線」」はこちら>>
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