ライターさかいもゆるがアラフォー以上で結婚したカップルへのインタビューを通じて、結婚とは、夫婦とは何かを考える連載です。今回は、マッチングアプリで婚活をして3ヶ月で成婚を果たした奈々さんへの結婚までの経緯を伺います。
婚約も物件選びもスムーズだった理由とは?
マッチングアプリで出会い、5回目のデートで旅行に行って付き合いだした奈々さんとタケルさん。その後の結婚までの展開がスピーディだった!
・6回目のデートで婚約指輪を購入
・7回目のデートで奈々さんの両親に挨拶
・8回目のデートで新居の内見
・9回目のデートでタケルさんの両親に挨拶
奈々さん:その次の週にまたふたりで旅行に行って、翌週には新居の契約。その翌々週には両家の顔合わせでした。とにかく毎週末、結婚のための予定が何かしら入っていた、という感じでしたね。
お互い忙しい大人だからこそ、時間を有効に使った結果のスピード婚、というところなのでしょうか。
さかい:住む場所選びってお互いの価値観が如実に現れる場所だと思うのですが、物件探しはスムーズに行ったんですか?
奈々さん:彼の実家と勤務地が埼玉で、私が中央線だったので、エリアは自然とお互いの中間地点になりました。それと、ふたりとも家賃に関してはあまりお金をかけるものではない、という価値観が一緒。2日間かけて8件くらい内見して決めました。
住む駅が決まっていて新築で風呂・トイレ別、家賃の上限が決まっていると出て来る物件は決まっているので、その中から選ぶしかない。そこから「ここがいい」と選んだ物件も、ふたりとも一緒だったとか。
さかい:それって実はすごいことですよね。
と、物件選びでいつも大げさではなく20件以上は内見するほど、住む場所にこだわりが強い私は感嘆いたしました。やはり、スピード婚を決める人たちは迷わない……! 条件さえクリアしていたら、「ここだ!」と決断できる。私は恋愛でも条件よりフィーリングという可視化が難しいものを重視するのでなかなか男性を好きになれないので、「恋愛と物件選びの相関性」について思わず考えてしまいました。
そんな風に相性ぴったりのおふたり。奈々さんは結婚してからもタケルさんに対して「本当にノーストレス」だとおっしゃいます。
奈々さん:すっごくかっこいいわけではないし、年齢も私の当初設定していたプラスマイナス5歳よりは少しオーバーしている。だけど嫌なところがひとつもないんです。
過去にはいわゆるハイスペックと言われるような華やかな男性と交際したこともあるという奈々さん。だけどそんな相手との恋愛は、ときめきはあったけれど結局相手が自分以外の女性と同時並行で付き合っていたことがわかったり、「恋愛では火傷しがちな体質」でした。
奈々さん:今まではキュンとするかどうかで恋人を選んでいました。だけどそういう男性って今思えば、恋愛をゲームみたいに捉えている傾向があったんですよねえ。結婚は「嫌なところがない」というのが決め手に。逆に言えば、タケルさんにキュンキュンはしないです。だけど一緒に暮らすには、イライラするところがないのがいちばん。冷静に相手を条件で見られるアプリでなければ、きっとまた派手な男性を選んで火傷していたと思います。
奈々さんがアラフォーまでにいろんな男性と交際して失敗もして来たからこそ、タケルさんの「嫌なところがひとつもない」という素晴らしさに気づけた。それが彼女がマッチングアプリでのスピード婚に成功した理由。
長くなったので、奈々さんからのアラフォーからのマッチングアプリ婚活アドバイスについては、次回に続きます。
構成/川端里恵(編集部)
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