新型コロナウイルス感染症に多い症状は?
新型コロナウイルス感染症では、以下のような症状が多いことが報告されています(参考文献1)。
咳(50%)、発熱(43%)、筋肉痛(36%)、頭痛(34%)、呼吸困難(29%)、のどの痛み(20%)、下痢(19%)、嘔気・嘔吐(12%)、におい・味覚の喪失、鼻水(10%未満)。(匂いや味覚の変化に関しては、別の報告でそれぞれ52%、44%と報告したものもあります(参考文献2)ので、頻度はもう少し高いのかもしれません)
このように、発熱や筋肉痛など全身の症状が出るのが一般的です。また、比較的頻度高くせきの出る病気というのも覚えておいていいかもしれません。
コロナに多い症状は?
花粉症と対比をしてみると、新型コロナウイルス感染症の方が、比較的症状が全身に広がりやすいところに特徴があります。特に38度を超えるような発熱、筋肉痛、喉の痛みといった痛みの症状というのは(インフルエンザなどとは区別ができませんが)花粉症との区別という点では特徴的と言えるでしょう。
また、下痢の症状も新型コロナウイルス感染症ではしばしば経験されるものの、花粉症で起こるということはまずありません。このあたりも区別という点で役立つ症状の一つになるでしょう。
においや味覚の変化というのもよく新型コロナウイルス感染症で報告されますが、花粉症で鼻詰まりが出た時にもこういった症状が出ることがありますので、区別に使うのは難しいかもしれません。ただし、鼻水はないのにただ匂いがおかしいという場合には新型コロナウイルス感染症らしく、花粉症らしくないといえます。
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