新型コロナのワクチン接種を済ませている山田悠史医師が、みなさんからの質問に回答します。

 


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【質問1】インフルエンザワクチン接種後、約一ヵ月腫れと痛みがありました。コロナワクチン接種をしても大丈夫でしょうか? 


過去に別のワクチンで副反応の経験をされて、ご心配なのだとお察しします。

まず、インフルエンザワクチンとコロナワクチンは別物ですので、インフルエンザのワクチンで副反応が出たからといって、コロナのワクチンでも副反応が出るというわけではありません。ただし、コロナワクチンでも痛みや腫れといった副反応が報告されていますので、一定の確率でそのような症状が出る可能性があります。

これまでの報告では、コロナワクチンでは腫れや痛みが接種後に出ても、比較的軽く、1週間以内におさまることが多いと報告されています(参考文献1)。私自身も接種した腕の筋肉の痛みが翌日に出ましたが、2日程度でおさまりました。

痛みが強い場合には我慢をせず、アセトアミノフェン(カロナール®️)などの市販の鎮痛剤を内服いただいて構いません。どの薬を飲めば良いか悩まれる場合にはお近くの医療機関にお問い合わせください。

また、接種後1週間ほど問題のない人に、1週間以上あけてから痛みや腫れが出る「遅発性局所反応」という副反応も報告されています(参考文献2)。これも決して悪い副反応というわけではないので、あまりご心配いただく必要はありません。発症後は通常1週間以内に治癒することが報告されています。