ADHD(注意欠如・多動症)と診断され、一時期は「うつの底」も経験したという借金玉(しゃっきんだま)さん。著書『発達障害サバイバルガイド 「あたりまえ」がやれない僕らがどうにか生きていくコツ47』は、生きづらさを抱える多くの人たちの共感を呼び、9万部突破のベストセラーとなっています。

“汚部屋”を変えられない、いつも遅刻してしまう、やるべきことを先延ばしにしてしまう……。思わず頭を抱えてしまう状況の数々を、いやというほど経験した借金玉さん。長年のどん底生活の中で、「どうにか生きていく」ために必要なのは“努力”ではなく“設備投資”だということを発見します。そうして借金玉さんが手に入れたさまざまなツールと実践法の中から、今回は「探す」と「迷う」が激減するライフハックツールにスポットを当ててご紹介します!

発達障害の著者が実践する「失くす」「忘れる」を激減させた超簡単メソッド3選_img0
 


①「キーファインダー」は“いつも何かを探す人生”を断ち切る神ツール


僕はこれまでの人生、いつも何かを探していたような気がします。なんかちょっと詩的なフレーズですが、すいません、実際のところは「出かけようと思ったらカギがない」「財布が見つからない」というしょうもない話です。

僕はベルトが見つけられなくて遅刻したことが、これまで数えきれないほどあります。不動産の大切な契約書をいただく日に気合いを入れて早起きしたのに、まさか「ベルトが見つからないので遅刻します」とは恐ろしくていえませんでした。

発達障害の著者が実践する「失くす」「忘れる」を激減させた超簡単メソッド3選_img1
 

家のカギ、バイクのカギ、スマホ、財布、ベルト……こういう「365日、毎日使うモノ」を失くしては大騒ぎしていると、人生は前に進みません。一見くだらないことに思えますが、毎日のことなので、その積み重なった時間的な損失と精神的ダメージは、人生をじわじわ侵食してきます。

 

いくら予備を多く持っていたとしても、突然発生する「あれっ、ない?」を完全に回避することはできません。だから、カギが見つからないときは、「おいカギ! どこだ!」と叫んだら「ここです」と返事をしてくれるーーこれが理想です。最近、この望みが、「キーファインダー」という道具で実現することが判明したのです。