「私ってもしや毒親かも...!?」 怒りを抑えられない女性を救ったアンガーマネジメント【Q&A診断付き】_img0
 

最初は「職場で加害者にならないためのスキル」として必要性を感じたアンガーマネジメント。やがて、自分の感情が家族の幸せを崩壊させる可能性に恐怖した、あるひとりのアラフォー女性がアンガーマネジメントのリアル講座に踏み込むまでをレポートします。2人の子どもを育てながら働く彼女は、いかにしてアンガーマネジメントで救われたのでしょうか。制約が広がるコロナ禍で増えるストレス、家族で過ごす時間の増量……、もはや他人事ではありません! 性格によって陥りやすい怒りのシチュエイションがわかるQ&A診断付きで体験記をご紹介。

 


今注目される「アンガーマネジメント」とは?
 

編集部 アンガーマネジメント(「アンガー=怒り」、「マネジメント=管理」)は、文字どおり怒りの感情をコントロールするスキル。まずは、Nさんがアンガーマネジメントを知ったきっかけを教えてください。Nさんのご職業は女性誌の編集者なんですね。

Nさん(以下N) 私が「アンガーマネジメント」という言葉を知ったのは、4年程前です。
仕事柄さまざまなトレンド書籍のタイトルを目にすることが多く、ふと心に留まりました。「アンガーマネジメント=怒りをコントロールする」というフレーズは、漠然と「流行りそうだな」とその時は感じました。当時は、パワーハラスメントが一段と社会問題化し、多くの企業や組織で役職者や管理者へのパワハラ防止講習会などが開催されるようになっていた頃です。講習会でも「アンガーマネジメント」という言葉がちらほら聞かれるようになったのを記憶しています。

あなたの怒りはいつ発射!? アンガータイプ診断
(©️一般社団法人日本アンガーマネジメント協会)

怒りのタイプを知ることにより、具体的に何をどうコントロールすることが効果的なのか一目瞭然! 12の質問に点数で答え、最後の計算式に当てはめてみましょう。
*合計点数が1番高かったものが、あなたの怒りのタイプ。同じ合計点があった場合は、どちらの性質も持っている可能性があるといわれています。

【質問】
Q1. 世の中には尊重すべき規律があり、人はそれに従うべきだ
Q2. 物事は納得いくまで突き詰めたい
Q3. 自分に自信があるほうだ
Q4. 人の気持ちを誤解することがよくある
Q5. なかなか解消できない、強いコンプレックスがある
Q6. リーダー的な役割が自分に合っていると思う
Q7. たとえ小さな不正でも見逃されるべきではない
Q8. 好き嫌いがはっきりしているほうだ
Q9. 自分はもっと評価されていいと思う
Q10. 自分で決めたルールを大事にしている
Q11. 人の言うことをそのまま素直に聞くのが苦手だ
Q12. 言いたいことをはっきりと主張すべきだ


【点数】
まったくそう思わない・・・1点
そう思わない・・・2点
どちらかと言うとそう思わない・・・3点
どちらかと言うとそう思う・・・4点
そう思う・・・5点
すごくそう思う・・6点

【計算式】
下記の計算式の答えをすべて書き出す。
Q1+Q7 の合計点が1番高い→ 「公明正大」タイプ
Q2+Q8 の合計点が1番高い→ 「博学多才」タイプ
Q3+Q9 の合計点が1番高い→ 「威風堂々」タイプ
Q4+Q10 の合計点が1番高い→ 「外柔内剛」タイプ
Q5+Q11 の合計点が1番高い→ 「用心堅固」タイプ
Q6+Q12 の合計点が1番高い→ 「天真爛漫」タイプ

 

<診断結果>
(1)公明正大タイプ

【特徴】

自分の考え方や信念を大切にし、目標に向かって努力を惜しみません。正義感が強く、道徳心も高いので、周りから頼りにされます。
ルール違反や規則に従わない人を見ると、怒りが沸き、公共の場でも相手を叱責してしまう場合もあります。自分の価値観やルール、規則から外れたケースでも、他人の考え方を受け入れ、寛容さを身に付けましょう。

(2)博学多才タイプ

【特徴】

向上心が高く、完璧さを追求し、困難な状況下でもやり遂げようとする長所を持っています。完璧主義ゆえに、自分にも他人にも厳しくなりがち。優柔不断な人や、価値観の違う人に対して、怒りを感じる場合が多いでしょう。白黒はっきりさせるだけが向上ではないのだという意識を持ち、価値観が違う人に対する視野を広げると良いでしょう。


(3)威風堂々タイプ

【特徴】

自己肯定感が強く、リーダー的素質を兼ね備えています。ただ、プライドが高いので、理想通りに物事が進まなかったり、自分への評価を低くされたりすると怒りやストレスが生まれます。自分の提案が通らなかったり結果を出せなかったりした時も、「自分自身を否定された」と思うのではなく、その状況の「最善の判断が採用された」と捉えて。他人や会社の評価であなたの価値は下がらないことを知りましょう。
 

(4)外柔内剛タイプ

【特徴】

人への対応や所作は穏やかに見えて、確固たる意思を持っています。ただ雰囲気ゆえに、他人から頼まれることも多くなりがち。それゆえに、自分の信条に反している仕事をやる羽目になった場合は、大きなストレスの原因に。その状況では、ささいなことで怒りが生じることがあります。断り上手になったり、やる場合にも自分のためのストレス発散法を見つけたりすることで、心が安定します。


(5)用心堅固タイプ

【特徴】

自分のことを含めて、物事を客観的に判断できるタイプで、慎重に行動できます。能力が高いゆえに周りに頼ることが苦手で、ストレスを溜めてしまうことがあります。また、他人と自分を比較することで、互いにレッテルを貼り、ねたみや怒りの感情を持ってしまうことも。他人への思い込みを避け、時には周りに頼ることを心がけましょう。他人との無用な距離も縮まり、楽に仕事やコミュニケーションが行えるようになるでしょう。


(6)天真爛漫タイプ

【特徴】

コミュニケーション能力が高く、気持ちを正直に伝えることができます。行動力もあるため、人から羨ましがられる存在であることも多いでしょう。ただ、発言や行動に制限がかかる職業状況に身を置いていると、不満やストレスを感じてしまいます。感情のままに行動するだけでなく、一旦立ち止まって考えたり、他人の意見を聞くことも大事にしましょう。まずは、相手の意見に従う方が上手くいくケースもある、ということを意識しておきましょう。

 
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