CHANEL(シャネル)の歴史をあらゆる角度から紐解いていくショートフィルムシリーズ「INSIDE CHANEL(インサイド シャネル)」をご存じですか?ブランドの歴史的背景から、ガブリエル シャネルに影響を与えた人物とのエピソードなど、シャネルにまつわるトピックを動画で楽しめるサイトですが、先日こちらの最新エピソードが公開されました!
テーマは、1921年の発売から今年で100年となる伝説の香水「シャネル N°5」について。クチュリエが世に出した最初の香水でもあり、世界で一番有名な香水、と言っても過言ではありません。最新ムービーでは「シャネル N°5」の100年にわたる名声を振り返ります。
©CHANEL
これまでにない、女性のための香水
1920年代当時、ファッションの世界で新たな旋風を巻き起こしていたガブリエル シャネル。彼女の最初の香水も、それまで流行していた香水とは一線を画すものでした。ロシア皇帝の調香師だったエルネスト ボーとガブリエル シャネルが創りだした香りは、特定の花を識別させない複雑で抽象的な香り。“女性の香りのする、女性のためのフレグランス”は、どこかミステリアスで、その組成は今でもトップシークレットなのです。
魔法の数字「5」
「シャネル N°5」という独特なネーミングは、この香りが5つ目の試作ボトルに入っていたから……とも言われています。ロマンティックな花の香りを思わせるような名前でないところに、シャネルらしさを感じます。
現代の神話!マリリン モンローとシャネル N°5
マリリン モンローが、夜ベッドに入るときに身につけるものは?と聞かれて「シャネル N°5を数滴だけ」と告白した話はあまりにも有名なエピソード。シャネル N°5は、女性らしさを象徴するフレグランスとして絶対的な存在になったのです。
その後、テレビCF等の広告では、カトリーヌ ドヌーヴ、キャロル ブーケ、ニコール キッドマン、そして現在のマリオン コティヤールと各時代のミューズを起用し、N°5にそなわるエレガンスや官能性を体現しています。
美しいボトルデザインはMoMAの永久収蔵品に
華美な装飾や色彩を取り払い、シンプルで直線的なデザインを好んだシャネルらしさは、ボトルデザインにも表れています。柔らかい曲線ではなく、シンプルで直線的なフォルムに。研ぎ澄まされた美しいデザインは、1954年に、MoMA(ニューヨーク近代美術館)にはじめて収蔵されたフレグランスとなったのです。
100年の時を経ても色褪せず、いつの時代も世界で一番有名な香水であり続ける「シャネル N°5」。数多くの逸話を持つ、“香水のなかの香水”は、これからも多くの人を魅了し続けていくのだろうと感じます。
物語の全貌は、シャネルの公式サイトでぜひご覧ください。すでに公開されている31のエピソードも、シャネル自身の頭の中を覗き見るような面白さがあり、こちらも必見です……!
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