今の40代ファッションがわかる連載「おしゃれのヒントは、やっぱり街にある SNAP!SNAP!」。この連載のコーディネートをヒントに、無理せずに取り入れられる春ファッションを提案する特集がスタートします。スタイリングと解説を担当するのは、「SNAP! SNAP!」でも解説コメントを寄せてくれているスタイリスト望月律子さん。

第2回目は、春のおしゃれに欠かせないコート。「すでに何枚も持っているけれど、毎年買わなくちゃいけないの?」「昨年買わなかったから今年は一枚新調したい......」など、それぞれの事情を踏まえながら、今年のコート選びについて、望月さんに伺いたいと思います。

 

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「歩いているときに美しい」がコートを選ぶときのポイント
季節が変わったからといって、必ず新しいものを買う必要はないと思います。「SNAP!SNAP!」に登場する方を見ていてもさまざま。数年同じコートを着ている方もいますし、10年以上前に買ったものを久しぶりに引っ張り出してきたなんて方も。自分の気持ちに合うコートに出会ったから新調した方ももちろんいらっしゃいます。欲しいものがあれば出会いだと思って買ったほうがいいし、そうでなければ、手持ちを着るでいいと思います。

さて、もし今季何か一着欲しいなと思っているけれど、何がいいか迷っている方がいらっしゃったら、「歩いているときに美しいコート」がおすすめします。店頭のディスプレイも、ご自身で鏡の前で試着するときも、静止した状態を見ることになりますが、実際にコートを着るときって大半が歩いてる(動いている)状態ですよね。だから、歩いたときに軽やかに揺れる姿が美しいコートがいい。柔らかな素材で、少し着丈は長め、ディテールは少なくシンプル。コートに限らず、その服を着るときの姿勢を思い起こし、そのときにいちばん美しく見えるということを基準に選んでみると服を着ることの楽しさを再発見できるのではないでしょうか。
 
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