3

【日英ロイヤルファッション】皇后雅子さま、キャサリン妃「華麗なホワイトとゴールドの装い」

0

③ モスグリーン

皇后・雅子さま、ご公務ではモスグリーンをクラシックに

2018年11月21日、日本PTA創立70周年記念式典にご出席。写真/The Asahi Shimbun/Getty Images

神々しさを感じさせるホワイトやゴールドといった色以外に、通常のご公務では色もののお洋服をお召しになる皇后・雅子さま。
モスグリーンは定番カラーの一色で、深さのあるグリーンに黒のベルベットとブレードが装飾されたジャケットは、お揃いのお帽子と合わせて、伝統的なロイヤルスタイルです。

クラシックでシック、そしてエレガントな着こなしは、カラーのお洋服でも変わることはありません。

 


英国でも伝統カラーのモスグリーン✖️ベルベット素材

2017年3月17日、聖パトリック・デーの式典にご出席。ドレスコート:キャサリン・ウォーカー 写真/Shutterstock/アフロ

英国のプリンセス、キャサリン妃にとっても、グリーンはマストカラー。
アイルランドの象徴カラーであるグリーンのお洋服を、毎年恒例の式典ではよくお召しになります。

皇后・雅子さまの色がやや青みをもつ色に対し、キャサリン妃は木々を思い起こさせるグリーン。しかし、襟や袖口にはベルベット素材を取り入れるなど、やはりデザインに共通点があるところが興味深いです。

小さめのお帽子を斜めにかぶり、シルエットもフィット&フレアーなど、やはり年齢やお立場、個性によって、ディティールは異なってきます。

④ ボルドー

華のあるデザインのセットアップ

2020年1月22日、障害者施設の創立40周年記念式典にご出席。埼玉県所沢市・国立障害者リハビリテーションセンターにて。写真/読売新聞/アフロ

皇后・雅子さまの暖色系のお気に入りカラーといえるのがボルドー。
テーラードのジャケットとタイトスカートの、フォーマルでクラシックなセットアップに、光沢のある格子柄の異素材を装飾することによって、華を加えたデザイン。
ベストのように見える胸元のデザインも、さすが繊細な仕事が得意な日本らしさを感じます。

高さとツバのあるお帽子も含め、全身ボルドーのワントーンコーディネート。
ほかにボルドーのパンツスーツもお持ちになっているほどお気に入りの色ですが、その実、かなり高度な着こなし。
それをとても自然にお召しになっている皇后・雅子さまに、皇后としての品格と存在感を感じます。


キャサリン妃がオールシーズン愛用する定番カラー

2018年11月21日、ロンドン、UCL研究所をご訪問。セットアップ:ポール カ 写真/Vantage News/アフロ

キャサリン妃にとってもボルドーや赤は、一年を通じてお召しになっているカラー。
こちらの皇后・雅子さまのお洋服と同じ、ボルドーのセットアップも、これまで頻繁に着回しをされている一着です。
他にも軽い素材のボルドー、赤系のワンピースなど、幅広いアイテムでお召しになっています。

文/にしぐち瑞穂
構成/片岡千晶(編集部)

第1回「皇后・雅子さま、キャサリン妃の装いに個性とお国柄が「ロイヤルの象徴・ブルーの着こなし」」>>
第2回「【ロイヤルファッション解説】皇室、王室に愛されるパールの付け方の違いとは?」」>>

  • 1
  • 2