突然ですが、年齢を重ねると、急に襲われる体の不調に不安になることが、誰しもあるのではないでしょうか。

私も3月末の土日に急にこれまで感じたことがない、胸や喉が詰まるような痛みを感じ、食道ガン?もしかしてコロナ?と不安に駆られました。

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とはいえ、ズキズキ痛いわけではなく、喉や胸に何かが詰まっているような痛み。時々痛みの波が来て、困ったなあと思いつつも、食欲はあるし、他にどこも悪いところがないので、痛み止めを飲みながらやり過ごしていました。

ただ、なかなか治らないどころか日に日に痛みが増しまして(汗)。以前から時おり逆流食道炎になることはあったのですが、これまでとは痛む場所や痛み方が違う⋯⋯ 。食道ガンだったらどうしようとやはり不安に思い、仕事の合間を塗って内視鏡検査を受けることに。

その結果を待っている数日の間に今度は発熱。もしかして痛みの原因は、肺だったのか。がーん。もしかしてコロナ??と思ったら、不安でいてもたってもいられず、自費でPCR検査を受けました。

PCR検査の結果は陰性。上部内視鏡検査の結果は、いつもの逆流性食道炎ではあったものの、食道や胃に悪性と見られる腫瘍はありませんでした。

じゃあ、なんだろう。なんなんだ、この痛みは⋯⋯ !という私の問いに、医師は「ストレスで胸が詰まる痛みが感じることはよくあります」と。調べれば胸のつかえは、更年期によくある症状でもあるそうです。半夏厚朴湯(ハンゲコウボクトウ)という漢方薬を処方されました。

こちらの漢方と胃酸を抑える薬の両方を飲んでいるうちに症状は治まり、今はすっかりいつも通りの体調に。

娘の中学受験が終了後すぐにコロナウィルスの感染が拡大し1年、「今は忙しい」「今は病院に行くのを避けたい」などという理由で、2年ほど人間ドックを受けていなかったので、かなりヒヤッとした1週間でした。でもきっと、これからはこういうことがよく起こるんだろうな。

受診した胃腸病院の先生に「これまでこんな痛みはなかった」と話したら「年齢のことを言って申し訳ないのですが、僕も同じくらいの年齢から、これまでなかった病気や不調が出るようになりましたよ」と(私はもうすぐ45歳になります)。

そうです。きっとこれからは押し寄せる「これまでは違った」「これまではなかった」体の変化や不調を感じるたびに、一つ一つ対処して治療したり、完全に解消できなくても折り合いをつける方法を見つけていくんでしょうね。分かっていたつもりでしたが、分かっていなかったのかも。

幸運にも、あたりまえのように享受していた「健康」が、あたりまえではなくなる人生の後半。心と身体が健康であることに感謝し、自身の健康への傲慢さを捨てて、謙虚な気持ちで身体と向き合おうと思いました!

皆さんも、お身体を大切に♡

 



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