49歳にして「もう一度ルーキーに戻る」と、歴史ある雑誌『暮しの手帖』の編集長を辞し、WEBサイト『くらしのきほん』をスタートさせた松浦弥太郎さん。インタビューVol.1では、その転職に至る心境を「いつも初々しい気持ちでいたい」と語ってくださったのが印象的でした。
そこで『40歳のためのこれから術 幸せな人生をていねいに歩むために』(PHP研究所)とのご著書もある松浦さんに、松浦さんご自身が考えるミモレ世代の素敵な女性について伺いました。
鍵は、“何も知らない”、“賢くならない”
「女性も初々しさを持っている人が素敵ですね。何をするにも『初めて』という感じがある人」と松浦さん。
「女性も40代になるまでにはある程度の経験を経てきているから、そのぶん魅力的であるし器も大きくなっていますよね。ただ、だからこそ何に対しても『ああ、それね、私もう知ってるわ』と、“えばりん坊”になってしまうこともあると思うんです。それに『私はこんなに頑張ってきたのだから…』と、他人からの承認を求めてしまうことも。僕はそういった部分がない人のほうが素敵だと思います」
なるほど、ミモレ読者の方からのお便りにも、自分自身の経験への自負と、それを認められない時に苦しんでいるといった内容が多い。
「僕自身も感じていることですが、やはり何歳になっても、何も知らない、賢くならない、という姿勢でいることってとても大事なんです。だってそのスタンスならすべてから学ぶ気持ちでいられます。イライラすることもなくなりますよ。年齢を重ねるといろいろな肩書きもついてきますけど、僕はそれはあくまで形式的なものだと思っています」
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