歩き方が下手なことくらい、たいしたことはないと思うかもしれません。しかし、それは大きな間違い。正しい歩き方を身に付けるのと、付けないのでは、これからのあなたの美しさや健康に大きな差がついてくるのです。

 

「正しく歩けないと、骨格がゆがみ、脚やお尻の筋肉が衰えていきます。悪い歩き方では偏った筋肉ばかりを使うことになり脚が太くなったり、お尻が垂れてきたりして立ち姿、歩き姿が悪くなっていきます」(松尾さん)

さらに悪い歩き方のままでは、将来の健康にも大きくかかわってきます。WHO(世界保健機関)の統計によると2016年の日本人の平均寿命は世界1位です。そして健康寿命はシンガポールに続いて第2位。しかし、平均寿命から健康寿命をマイナスした<不健康な期間>が9.4歳となり、実は世界でも100位台と下位国になります。つまり日本人はせっかく長生きしても、ロコモティブシンドロームなどで自分の足で歩くのが難しくなって、やがて要介護や寝たきりなど、自立した生活が送れない〝不健康寿命〟が長くなってしまうのです。

「いま歩行速度が、健康寿命や長寿との関連性が高いという研究が注目されています。海外の研究機関によると、65歳男性の場合は歩く速度の差によって想定余命が30年も違うことが報告されています。ふだんの歩きが3Dの動きになれば、ただ歩くだけで心も体も自然と整いますし、いろいろな痛みが改善していきます。そしてあなたの人生が変わっていきます」(松尾さん)


『きれいに歩けば長生きできる 世界標準3Dウォークの奇跡』は5月19日発売です。基本の3つのエクササイズについては動画もチェックしてみてくださいね。

 

 

『きれいに歩けば長生きできる 世界標準3Dウォークの奇跡』
松尾 タカシ(著)  松田 雅弘(監修)
¥1485 講談社

猫背、狭い歩幅、前屈み、ヒザが伸びない……世界でもっとも歩くことが下手な日本人は、そのために肩凝り、腰痛、ひざ痛、頭痛など身体に痛みがあらわれる人が多くなります。逆にいえば日本人は、世界標準の正しい歩き方=<3Dウォーク>をマスターするだけで不調が改善していくのです。もっとも簡単で、かつ効果的なウォーキング・エクササイズが登場しました!

撮影/浜村達也 原稿/野津山美久
 
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