今年に入り、通常の大人用サイズに加え、子ども用のジュニアライン「ベア ペティート」も発売。不慣れさゆえの不自由さに悩む子どもたちをいち早く自由にしたいという思いで、 大人用に次いですぐに着手したのだとか。

「周期や量の安定しない子どもたちのために、大人用サイズの機能はそのままに、吸収場所や量を確認しやすい薄いグレー色の吸収体を開発しました。
大人の私たちが便利だと思うのですから、子どもたちだって使いたいですよね。ましてや学校や部活、習い事ごとなど活動範囲も多いわけですから、早く作ってあげたかったです」(山本さん)。

 


生理は女性の体の仕組み。恥ずかしいことではない


「生理は女性の体の仕組みであり、これは男女ともに知っておくべきだと思う」と山本さん。ご自身も3児の母ですが、生理についてお子さんにどう伝えているのでしょうか?

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「我が家では、娘が初潮を迎える前から『生理ってね……』と体の仕組みからナプキンやタンポンなどの選択肢、その使い方について教えました。

また、息子とはPMSについて話し合い、今では私の体調不調も理解してくれています。
親子や家族内で普通に話せること、思いやれること。そして男性の生理に対する価値観も変えていかれたらいいな、と感じています」(山本さん)。

また、女性がよりよい生活を過ごせるために働きかけていきたい、とも言います。

「実は性教育は遅れていると感じるものの、生理休暇を導入したのは日本が最初で、1947年に発足しているんです。
ですが、実際に取得している女性は少数。制度があるのに、それを使えない社会の在り方も変えていきたいですね」(山本さん)。

また、生理用品にまつわる社会問題にも関心を寄せています。

「生理用ナプキンの消費税率が10%だということをご存知ですか?生理は体の仕組みであり、生活になくてはならないモノなのに、と違和感を感じています。
それに、生理用品を購入すると紙袋で包み隠すことも不自然に思います。紙袋で包むのを止める『#NoBagForMe』というプロジェクトも話題ですが、 生理を当たり前のものとして受け入れる動きにも希望を感じます。

今、まさに生理にまつわる価値観が変わろうとしています。たくさんの意見に耳を傾けながら、ブランドとしてどのように提案できるかを考えていきたいですね」(山本さん)。
 

取材・文/長谷川真弓
構成/片岡千晶(編集部)

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