モーニング娘。のメンバーとして活躍した“辻ちゃん”こと辻希美さん。彼女が突然の結婚を発表したのは、19歳のときでした。翌年産まれた長女は中学生になり、長男と次男は小学生、三男は2歳半に成長。「ママゴト婚」と報道されてから15年の月日が経ち、今では「理想の夫婦ランキング」の“常連“となっている杉浦太陽さんと辻希美さんですが、お二人にもこれまでに二度、離婚の危機がありました。

 

1987年6月17日生まれ。2000年、12歳でモーニング娘。第4期メンバーとして芸能界入り。ミニモニ。などのユニットでも人気を博したのち、2004年にモーニング娘。を卒業。2007年に俳優の杉浦太陽氏と結婚し、20歳で出産。34歳の現在は4人の子どもを持つ母として仕事に育児に奮闘している。YouTube、インスタグラム、ブログ等でリアルで等身大の暮らしを配信。気負いのない子育ての様子が多くの人に支持されている。

 


一度目の危機は長女の出産後でした

「最初の夫婦の危機は、20歳で長女を出産した後でした。ホルモンバランスは不安定、終わりの見えない寝不足、と体調は最悪。旦那さんは育児を手伝ってくれようとするのですが、当時は仕事で家にいないことも多く、ずっと子どもと二人きりという状態に、『どうして私だけ……』と追い詰められてしまいました」


12歳から働き続けていた辻さんにとって、それは人生で初めてといっていい“仕事がない“状態でもありました。世間の心ない声も続いており、自由に外に出られない、働けない、さらにいっときも気が抜けない、という状況に大きなストレスを感じてしまったといいます。
 
「仕事で疲れて帰ってきたら、余裕のない妻に文句ばかり言われてしまう。今思うと、旦那さんも『俺もこんなに頑張っているのに』と思っていたでしょう。彼にしても、家族ができたことで、それまで優先していた友だちとの付き合いをセーブしたりいろいろ我慢していたと思います。

でも当時はお互いのそんな気持ちを察することすらできず、感情的になってはぶつかり、険悪な関係になっていきました。世間から『どうせすぐに離婚する』と言われたりもしていたので、『ここで頑張らないと』という意地みたいものもありましたが、『やっぱりダメなのかな』と何度も思いました」

その後、辻さんはブログをスタート。自ら発信することと読者の方々とのやりとりを通じて、育児の孤独から少しずつ抜け出していったそう。精神的にも落ち着き、杉浦さんとの関係も改善していきました。

コロナ禍以前、天気のいい日は家族でよく近くの公園に出かけていたそう。