子供の頃から料理が大好きなアクセサリー作家・山本亜由美が、日々アトリエにこもって、知らない味や大好きな味の再現にトライする「食いしん坊レシピ」がスタート! 
あるときは1人で。スタッフや友人がいるときは2人で。
簡単で美味しくて、素材の組み合わせも楽しくて。
足したり引いたりが簡単なご飯をご紹介しようと思います。

 


夏にぴったり、ハノイ名物「ブンチャー」を再現


私はベトナム料理が大好きで、ヌクマムはよく使う調味料です。
タイのナンプラーよりまろやかな塩気で、使い勝手が良いのですぐなくなってしまいます。

でもナンプラーは持っているけれどヌクマムは持っていない、あるいはヌクマムを持っているけれどナンプラーは持っていない、そんなに使わないからどちらかあればいいかという思う方もいると聞き、先日スーパーに市場調査に行って来ました。お店に並ぶ調味料の種類からどうやらナンプラーの方が流通しているように推測しました。
確かに私も昔はナンプラーしか持っていなかった。
ナンプラーも美味しいですが、ヌクマムを持ってない人はご家庭に是非1本!
とうもろこしやかぼちゃなど野菜をバターで炒めてヌクマムで味付けしたらとっても美味しいんですよ。

さて、今回は持っている人が多そうなタイのナンプラーを使って(笑)ベトナム風のご飯を作ってみます。(もちろん、持っている人はヌクマムで)
糖質0麺、平麺を使って大好きな「ブンチャー風つけ麺」です。

ブンチャーを初めて食べたのはハノイの「ダック・キム」というお店で、炭火で香ばしく焼いた豚肉、肉団子、パパイヤや人参が入った甘酸っぱいつけ汁にたっぷりのニンニクや唐辛子とちぎった沢山のハーブ、さらに揚げ春巻きをちぎり入れ、ブンという米麺に絡めていただきました。
ブンは米の麺のこと、チャーは肉団子のことです。

 

見てください、この野菜の量と麺の量! 思わず怯むのですが、焼いた豚肉の香ばしい油とパパイヤの青臭さ、この甘酸っぱい汁で麺を啜ると不思議と食べ進んでしまうのです。

 


簡単で美味しい! アトリエごはんレシピ集はこちら>>

ベトナムのブンチャー風つけ麺


材料(つけ汁二杯分)

・糖質0麺 平麺 1袋

【豚つくね】
・豚ひき肉 100g
・人参 1/4本
・ナンプラー 小さじ1
・砂糖 少々
・胡椒 少々
・ニンニク 1/2かけ

【つけ汁】
・水 400cc
・ナンプラー 大さじ1
・砂糖 大さじ1
・鶏がらスープ 小さじ1と1/2
・塩 少々
・胡椒 少々
・酢 お好みで

【トッピング】
・フライドオニオン 大さじ1
・ミント、紫蘇、ネギ、サニーレタス 適量
・赤唐辛子やレモン お好みで

*鶏がらスープを少し減らし、代わりに少しだけ干しエビを足しても
*豚つくねにはキクラゲを入れても美味しい 
*ベトナム風大根や人参の甘酢漬けがあればなおよし!

作り方

1 ニンニクはみじん切り、人参をスライサーなどで細切りにし、豚つくねの材料を全てよく混ぜる。小さめの平たい団子にし、フライパンでしっかり焼く。

 

 

2 つけ汁の材料と焼いた豚つくねを鍋に入れ火にかけ、沸騰したら火を弱めつくねが汁になじんだら出来上がり。ここで味を見て、少し濃いめの甘じょっぱい味にする。酢は食べる時に調整していれてください。

3 水気をよく切った麺とハーブを皿に盛り付け、熱々のつくね入りつけ汁にはフライドオニオンをふりかけて出来上がり。レモンを絞り甘酸っぱくして食べる。


食べ方は、つけ汁にハーブや野菜をちぎり入れ、麺を絡めながら一緒に食べます。刻んだ唐辛子、酢、レモンを絞って酸味や辛味をプラスしていってもOK。ただ、糖質0麺だとあっという間に食べ終わってしまうので、味変の余裕はないかもしれません。
盛り付け忘れたのですが、サニーレタスはちぎって汁に入れたり、つくねを巻いたりして食べても美味しいです。 

 

ベトナムではうす甘い汁に大根や人参、青パパイヤなどが浸かった物が一緒に出されます。お漬物のようでもあり、調味料ともなります。
今回私が一緒に食べたのは、5月に作った摘果マンゴーの砂糖漬け。その汁をつけ汁にプラスしてレモンを絞ったら、これまた美味しい!
青パパイヤとは違いますが、よりアジアの味になりました。

油分を足すためにフライドオニオンを使いましたが、冷蔵庫にてんぷらの残りがあれば是非つけ汁に入れてみてください。ミントと食べると美味しいのです!
文章を書いていたらとってもお腹が空きました。今日作ったつけ汁の残りに、明日はてんぷらをのせることに決めました。

撮影・文/山本亜由美 構成/藤本容子

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