美容エディターの畑中美香です。マスクライフが日常的になって、眉メイクの大切さに気づいている人も多いのではないでしょうか? かくいう私もそのひとりです。
そんな中、メイクアップアーティストのレイナさんが眉メイクに特化した著書『眉の本』(光文社)を出されました。こちらの本の構成&ライターを通じて眉メイクへの苦手意識が克服できた私が、私自身の実践例を交えつつ、全4回に分けて、どなたでも明日から真似できる美眉メソッドをご紹介したいと思います。
眉メイクの苦手意識ってどこからくると思いますか? 眉がなかったり、おでこが広かったり、顔立ちが違っていたりと、眉って人それぞれすぎるから、何を指標にすればいいのかがわからないんですよね。しかも、眉山とか眉頭、眉尻の位置や太さみたいなことは、一般的によく言われることだけれど、じゃあ、自分に当てはめた時に、「私の正解はどれ?」となってしまうのです。
その“私の正解”に導いてくれるのが、「眉の設計図」とレイナさんは言います。自分の眉は、どこが足りなくてどこを足せばいいのかをあらかじめ把握することが大事ということです。眉頭・眉山・眉尻の位置の目安と、太さや角度、色の濃淡など、メイク中につい迷ってしまう部分を設計図として、あらかじめ把握しておくのです。
実際、私もこの設計図を理解したことで、グン! と眉メイクがラクになりました。私の場合は以下のような感じです(恥)。もともと、毛はしっかりある方だと思いますが、向かって左のほうが、目元も窪んでいるし、眉のカーブがきついので、カーブを埋めるように重点的に足すように描くのと、眉が短いため、眉尻を長めに描くのを意識するようにしています。
BEFORE
私の場合は、毛があるので眉マスカラをするだけでOKだったりもするのですが、左右がいびつなのと、おでこをアップにするのでキリッと感を出してやや小顔に見せたいなと思っています。
AFTER
また、もうひとつ、今回の本の真骨頂ともいうべきポイントが、顔バランスに合わせた眉の描き方についてです。レイナさん曰く、顔がキャンバスだとしたら、眉はフレームだそうで、フレームの位置を調整することで顔の見え方を変えることができるのだとか。
確かに私自身、30代後半になってからおでこがこんなに広かった? とか、こんなに面長だった? と記憶の中の自分と鏡の中の自分の違いに戸惑うことが多くなりました。考えてみればメイクって、こういう年齢による変化を補正するためのツールですよね。なかでも眉はそのベースとなるものなのだということです。
鏡で自分の顔を見てみると、私の場合は、おでこが広め×目と目の間が狭めのCタイプです。Cタイプの基本は、
・眉山は外側を意識
・眉の上側には手を加えない
・目頭にハイライトを入れる
とのこと。
設計図をイメージしつつ眉をメイクし、顔バランスに合わせてアイメイクも施しました。眉が太く濃くなったことで、おでこの広さや面長感がそこまで気にならないような……。
私みたいに毛がある人は本当に簡単ですし、毛がない方も指標となるための設計図の位置関係を把握しておくだけで、かなりメイクがラクになると思います。
本の中では、何を目安にすればいいのかがしっかりレクチャーされていますので、ぜひ参考にしてみてください。
<書籍情報>
『眉の本』
著 メイクアップアーティスト レイナ
定価 1870円(税込)
光文社
雑誌などでモデルやタレントのメイクを手がけるほか、プロ向けの講習や個人向けのレッスンなども主宰しているメイクアップアーティスト・レイナさん。年齢やトレンドに左右されないその人らしいメイクは、文化人や政治家、経営者など各界で活躍される方からも指名を受けるほどです。そんな、レイナさん流メイクの要ともなる一冊は、まさに一生ものの、眉の教科書! 生命力あふれ、人生が変わる、そんな眉メソッドが凝縮されています。
2回目:簡単!眉のイメチェン術「まるみ眉でジャケットスタイルをフェミニンに」>>
3回目:「眉でイメチェン!「さんかく眉」でビジネスシーンはデキる女風に」>>
4回目:「眉でイメチェン!「シンプル白Tは直線眉でトレンド感を」」>>
レイナさん
メイクアップアーティスト。年齢や顔立ちに関わらず、その人本来の美しさを引き出すメイクを得意とし、文化人からの指名も多数。完全予約制のメイクレッスンサロンを主宰するほか、プロ向けの教室や研究室など、後進の育成も積極的に行う。