平行線でも交わらなくても、かかわることは可能だから。

 

「自分は自分、他人は他人」ということを実感する週。どうしたって分かりあえない人はいるし、無理な人もいる――自分なりに心を尽くした結果、そんなふうに思い至る瞬間がありそうなのです。ただ、あなたもご存知の通り、人はもともと「個」であり、完全に交わったり同化したりすることはかないません。どこまでいっても平行線だったとしても、できるだけ近づけばいい。水と油であっても、境界線のところでくっついていればいい。私たちには考える力があり言葉を使えるのだから、「ねえねえ」と呼びかけて必要なことが話せたら、それで十分だったりするのですよね。

 


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