緊張と不安をほぐす「おもち呼吸法」


私がおすすめしている「おもち呼吸法」は、とろけるおもちをイメージしながら息を吐くというもの。

軽く上半身をストレッチしてから行いましょう。口はストローを吸うときのようにすぼめて、からだの力を抜きながらフーーッと長めに息を吐きます。
そのとき、頭の上でとろとろに溶けていくおもちをイメージしてください。全身の力が抜けていくとともに、おもちが頭の上で溶けていきます。

 

ゆっくりゆっくり時間をかけて、少しずつ息を吐きます。
息を吐き切ったら、お腹をふくらませながら鼻から息を吸い込みます。吸うときには好きな香りをイメージして、お腹をふくらませましょう。

 

十分に空気を取り入れたら、一拍おき、とろとろと溶けていくおもちをイメージしながら、ゆっくり少しずつ息を吐きます。息を吸うときは交感神経が働き、吐くときに副交感神経が優位になるので、吐く息を長くするように意識してください。

 

力んでいたからだがゆるみ、頭のモヤモヤもスッキリ。エネルギーがみなぎってくるのが実感できるでしょう。この「おもち呼吸法」を習慣にして続けることで、しだいに自律神経が整っていきます。1回につき5分ほど行い、一日2回を目安に続けてください。からだがリラックスして眠りにつきやすくなるため、私の鍼灸院を訪れるみなさんには就寝前にも行うことをすすめています。

いやな感情にとらわれたり、不安な気持ちが高まってきたときも、この「おもち呼吸法」を行うと気分をリセットすることができます。