実は私、ジュエラーの方々が聞いたら目を丸くしてしまうようなジュエリーとの付き合い方をしています。
それは、新しく手に入れたらとにかく肌身離さず着け続けること。
あまり良くないと思いながらも、お風呂も基本的には外さず一緒に入ります。
外さなければなくさないから、着け外しが面倒だから、ということもないわけではないけれど、一番の理由はほんのりくすませたいから。
20代前半までは肌の上でピカピカと光れば光るほど嬉しかったジュエリーも、30代も中盤に差し掛かった頃には光り過ぎは俯瞰で見るとなんとなく不釣り合い。
今の私には少しくすんでいるくらいの方が肌に馴染んでこれみよがしにならず、こなれて見える気がするようになって、以来着け外しをなるべくしないという作戦を開始!
干支をもう一周くらいしたらまたその輝きが映えるようになるんだろうな、なんて未来の自分に思いを馳せながら、自然なくすみ感を愉しんでいます。
ただ、これには大きな弊害が二つあって、ひとつは日本でジュエラーのブティックを覗きに行くと、くすんでいる状態を哀れに思われるのか、決まって”よろしければ磨きましょうか?”とご親切に声をかけられてしまい少し恥ずかしいこと。
もうひとつは、くすみ過ぎてしまうとそれはまた、”素敵”とはかけ離れてしまうこと。
ジュエラーで磨いてもらうほど新品のように戻したいわけではないけれど、大人の身だしなみとしての綺麗さは保ちたい。でも、”ほどよく”くすませるって意外と難しいんですよね。
そこで辿り着いたのが”自分で磨く”という方法。
自分の感覚でほどよいと思ったら止められる、が一番ということに気付いたのです。
ただ、くすませているとはいえ、もちろん大切なジュエリー。
どんな方法でお手入れするのがベストなのか知っておきたい!
というわけで、今回はアンティークジュエリーを扱う「GYPSY ANTIQUES」に伺ってきました。古く繊細なものを磨き上げることも多い石川愛さん。
使い込まれた味わいの良さも熟知している彼女に、今回はまず、シルバーの磨き方について教えていただきます。
汚れがひどい時は……
アルミホイル広げた容器に重曹大さじ2杯とジュエリーが上まで浸かるくらいの量の熱湯(約80℃)を入れ、軽く混ぜておきます。その中に綺麗にしたいシルバーアクセをポトンと投入。
みるみるうちに色が変わって綺麗になっていくので、20秒ほどしたら容器から出します。これでも十分綺麗になりますが、刻印部分や細かな部位などの黒い部分も気になる場合は、柔らかい歯ブラシで細かな部分を軽く擦ると一層綺麗に。
これだけで簡単に終了! 思ったよりピカピカになっていて、私も思わず「おぉ♡」と叫んでいますね笑
お手入れ後がこちら!
今回はミモレ編集者・出原さんの数年放置されていたシルバーをお借りしてみました。
かなり黒ずんでいましたが、一瞬でピカピカ。
左のリングはお祖母さまが手作りされたものだそうで、美しく蘇ってお祖母さまも喜んでくださるでしょう♪
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