写真:AP/アフロ

日本でもようやくワクチン接種が進み始めています。日本全体では人口比で約34%の人が1回目の接種を終えており、特に高齢者では9割近くが1回目の接種を済ませました。一方、65歳未満の人はこれからという状況であり、1回目の接種を終えた人は約20%、2回目になるとまだ10%程度にとどまっています(8月1日時点、内閣府IT総合戦略室および首相官邸)。

 

ワクチンを接種すると何らかの副反応が出る可能性があり、仕事を持っている人には少々気になるところでしょう。65歳未満で接種した人が徐々に増えてきたことから、若い世代の副反応についてもいろいろなことが分かってきました。ツイッターなどでワクチン接種を報告している人の状況を見ると、あくまで一般論ですが、高齢の人よりも若い人の方が、発熱などの副反応が目立ちます。

実際、ワクチンを接種した医療従事者や自衛隊員を対象とした調査でも、1回目よりも2回目の方が副反応が出る割合が高く、若い人の方が副反応が出やすいという結果が得られています。

筆者の周囲でも、高齢者は「特に何もなかった」という人が結構多いのですが、65歳未満では、腕の痛みや発熱などの副反応があったという人が多いという印象があります。筆者は医療の専門家ではありませんから、正式な医療としての見解ではありませんが、調査結果などから若い人の方が副反応が出やすいということであれば、これからワクチンを打つ働き盛りの人は、それなりに副反応があると考えて準備した方がよいのではないかと思います。

実は、筆者も1回目の接種段階から、想像よりはしんどい思いをしました。筆者は区が行っている65歳未満の一般接種枠でモデルナ製のワクチンを打ちましたが、結構な腕の痛みがありました。接種直後は何も感じませんでしたが、2時間経過したあたりから軽い腕の痛みと虚脱感があり、3時間後には腕の痛みが激しくなってきました。

ツイッターなどを見ると、筋肉痛のような痛みと表現している人が多いのですが、若い人が多いので、そうした表現になるのかもしれません。筆者の感覚では、筋肉痛というよりも更年期障害の腕の痛みの方がより近いと思います。本コラムの読者の方で、相応の年齢に達している一部の方は経験済みかもしれませんが、腕が痛くて動かすことができず、自身の年齢を否が応でも実感させられる「あの感覚」です。

 
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