メーガン妃の影響③
シックなキャメルのワントーンコーディネート

2020年1月7日、カナダハウス(在英カナダ高等弁務官事務所)を訪問。 コート/リース ニット、スカート/マッシモ・ドゥッティ 靴/ジミー チュウ 写真:REX/アフロ

ニュートラルカラーもメーガン妃の定番。
私達にもお馴染みのキャメルやブラウンといった色もお得意で、この時にはキャメルのコートに、ブラウンのサテンスカートとベルベットのパンプスと、ベーシックカラーの同系色には異素材を選ぶといった高度なコーディネートを披露されました。


その約2週間後、キャサリン妃も似たようなキャメルのコーディネートで登場です。

2020年1月22日、ウェールズの首都カーディフのチルドレンズ・センターを訪問。 コート/マッシモ・ドゥッティ レオパード柄スカート/ザラ ネックレス/ダニエラ・ドレイパー ブーツ/ラルフ ローレン 写真:ロイター/アフロ

テーラードにダブルブレストのロングコートと、メーガン妃が着用されていても不思議ではないデザインをキャサリン妃がお召しに。ブランドも、メーガン妃とかぶることが増えてきました。

それまでならば、シックなアウターにはインナーで明るさを出されていたキャサリン妃も、ここでも黒に変化。スカートはブラウン系のアニマル柄と、メーガン妃のスタイル、カラーコーデと似ていますね。ベーシックカラーを軸に、シックなスタイルが徐々に増えてきました。

ただし、スカートの丈は、コートよりも短くスッキリと。これがロイヤルスタイルの基本です。

 


メーガン妃の影響④
メンズライクな黒のパンツスーツ

2018年9月4日、ロイヤル・ランカスター・ホテルで開催のチャリティイベントに出席。 ジャケット、パンツ/アルチュザラ シルクキャミソール/ディタース 靴/アクアズーラ 写真:ロイター/アフロ

パンツスタイルがお得意のメーガン妃は、ご結婚以来黒のパンツスーツをお召しになることも。
本来王室では「黒=喪服」といった暗黙の認識があっただけに、とても驚いたことを覚えていますが、メーガン妃にとっては、動きやすく控えめなお仕事スタイル。
また、レセプションや授賞式といった華やかなイベントでも使え、なおかつ着回しも効く、一石二鳥のセットアップです。

2020年10月7日、自然史博物館にて、授賞式のためのビデオ撮影。 ジャケット/アレキサンダー・マックイーン 写真:ROTA/Natural History Museum/Camera Press/アフロ

コーディネートでは黒を合わせることがあっても、タキシードジャケット+パンツのセットアップをキャサリン妃がお召しになるとは! 

鉄板の愛用ブランド、アレキサンダー・マックイーンのお得意ともいえる、タキシードジャケットは、シルクサテンの襟で切り替えがなされた、メンズ仕立ての本格派デザイン。インナーも黒と全身黒で合わせた、まさに新スタイル。

授賞式という華やかなシーンのために初めてチャレンジされたメンズテイストのファッションでしたが、髪はダウンスタイルで大きめカール。女性らしさも忘れないこのバランスこそが、キャサリン妃らしさのキーといえるでしょう。