他人とまったく関わらずに仕事をすることはできませんが、工夫次第で接触を最小限に抑えることは可能です。これまでも他人との間隔を確保するという、いわゆるソーシャルディスタンスを実践してきた人は多いと思いますが、さらにこれを徹底すべきでしょう。

リスク抑制のカギは「確率」。感染爆発の中で私たちが今思い出すべきこと_img0
 

エレベーターなども、密度が高い状態の場合には先に送ったり、オフィスの給湯スペースなど、小さな場所には複数では入らず、換気をしてから別の人が入るといった取り組みも徹底した方がよいと思います。

 

ビジネスや私生活で移動そのものを回避することは不可能ですが、基本的には感染は確率で決まりますから、回数や移動距離を減らせば、その分だけリスクは低下します。県をまたいだ長い移動は当分の間、極力避けた方がよいですし、プライベートでも実家への帰省など、遠距離の旅行は中止した安全です(親類や家族に会いたいという気持ちもよく分かりますが)。

新規感染者の多くはデルタ株に置き換わっているそうですが、皆さんよくご存知のようにデルタ株の感染力は相当なものです。中には感染力が強いので、対策を考えても意味がないと思う人もいるかもしれませんが、そうではありません。

繰り返しになりますが、感染するリスクはすべて確率で決まります。感染のリスクが高いと言われている行為について、回数を減らしたり、その場にいる時間を短くすれば、その分だけリスクは減っていきます。マスクについても完全ではありませんが、した方がリスクが下がるのは事実であり、ウレタンマスクよりも不織布マスクの方が効果的であることは言うまでもありません。当然ですが、鼻出しマスクはマスクをした意味がありませんから、絶対に避けるべきでしょう。

感染が確率で決まるというのは、ゼロにはできなくても、やっただけの効果が得られるということでもあります。対策をしても意味がないとは考えず、可能な限り対策に取り組むべきですし、今、感染拡大を抑制できれば、年末にかけてはワクチンの効果が発揮されます。あと少しの辛抱ですから、皆で力を合わせて、この難局を乗り切りましょう。 
 


前回記事「副反応にまさかの感染も...ワクチン接種後も油断禁物のワケ」はこちら>>

 
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