外出自粛ムードはまだまだ続きそう。それでも、おうち時間をなんとか充実させて、新しい扉を開いてみたい。推し活動の幅を広げて日々の生活を潤わせたい。そんな欲求を満たしてくれる答えのひとつにVRがあります。そこにはどんな世界が広がっているのでしょうか。
VR初体験篇、VRホストクラブ篇に続いて、今回もテックに弱いながらもエンターテイメントの話なら何でも飛びつく筆者の“はせとも”こと、長谷川朋子がミモレ編集部の“バタやん”こと川端里恵と共に、スマホアクセサリーなどを手掛けるトーモ(東京・港)の社長で、XRメタバースマーケティング会社代表の“ぴちきょ”こと東智美にご指南いただきました。聞けば、VRでおうち時間を文化・経済活動に変えることができるらしい。期待たっぷりに第3回座談会が始まりました。
ナビゲーター
はせとも(長谷川朋子)
コラムニスト・メディア/テレビ業界ジャーナリスト。国内外のドラマ、バラエティー、ドキュメンタリー番組制作事情を解説する記事多数執筆。2021年のSXSWをきっかけにVRアバターによる取材活動も新たに挑戦中。
バタやん(川端里恵)
ミモレ編集部きってのガジェット・テック好きエディター。2018年にはテキサスのSXSWに参加。VR用のヘッドセットを購入以来、ヴァーチャルダンスゲームにハマっている。
フェスもDJクラブイベントもVRで参加できる
バタやん:先日の夜は、おうちに居ながら「VRホストクラブ」を初体験させてもらいました!
はせとも:まさかの壁ドンをVRで体験できてしまいましたね。ドキドキしっぱなしの夢のような時間でした。
ぴちきょ:VRの世界にはハレの場がまだまだたくさんありますよ。アバターでいくらでもおめかしできるのも楽しさのひとつ!
バタやん:年齢が上がると共に、どんな格好で行けばいいのか迷うフェスもVRで体験できたりすると嬉しいのだけれども。
ぴちきょ:もちろん、フェスもあります。正直なところ、音楽イベントはVRで事足りると思っていて。定期的に開催されているVRの音楽ライブハウスやDJクラブイベントもあって、気軽に行けることがVRの良いところ。
はせとも:プロからアマチュアまで活動の場が広がる可能性もある。子育て中といった理由でお休みしていた音楽活動をVR上だったら再開できそう。
ぴちきょ:まさに活動をVRに広げたピアノ弾き語りのアーティストの方が今の私の推しなんですよ。音楽ソフトを使えば、VR上でミュージシャン同士のセッションライブも可能で、VRダンサーとコラボレーションしたりと、VRエンタメが作られつつある。日常生活の延長線上にVRの文化活動があるんです!
ドキドキ「VRホストクラブ」の世界!
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VRアートが1300万円で落札、経済活動が広がっている
バタやん:アートの世界もVR上に広がっているって聞きました。
ぴちきょ:VRで3Dのアートを描く、せきぐちあいみさんの作品が仮想通貨で取引されているNFTオークションで、1300万円で落札されたことが話題になっていましたね。デジタルデータだから物理上は完コピできてしまうのですが、所有権に価値を見出す人がいるっていうこと。経済活動がVR上にも広がれば、アーティストの方の生活の糧になり、バランスの取れた幸せな世界になる。
はせとも:大物アーティストの村上隆さんもNFTにアート出品している動きがありますよね。権利が守られて、お金が動いていくのは経済活動の基本。
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ぴちきょ(東智美)
Web・グラフィック制作を主要事業とした株式会社トーモの代表取締役。「日経クロステック」ほか雑誌/WEBの連載や「FNNプライムニュースα」の海外テックイベントのレポーターなどを務める。2021年、有志と共にXRメタバースマーケティングを生業とする株式会社往来を設立。著書に『仮想空間とVR』がある。