共働きで家計を支えるスタイルは、特別なものではありません


ナナさん、こんにちは。ご結婚を考えるパートナーの方との「お金の価値観」に関する悩みについて、打ち明けてくださりありがとうございます。交際8ヵ月で夢や希望に満ち溢れた結婚前の恋人同士が、現実的なお金の話をするのはつらいかもしれませんが、ふたりの幸せな未来のためには必要なことだと思います。

 

ナナさんとしては、家計分担を「まるで結婚の条件のように提案された」と捉え、傷いたかもしれませんが、もしかしたら彼もお金のことを話しづらく感じ、淡々と伝えてしまったのかもしれません。でも私は、結婚前に具体的な家計分担について提案してくれる彼は、誠実で謙虚な男性だと感じましたよ。ご自身の不安を取り除くカギは、彼からの提案を客観的に見つめ直してみることかもしれません。ここから、私も一緒に考えさせてください。

今の日本では、専業主婦のご家庭よりも、共働きのご家庭の方が圧倒的に多いという現実があります。どちらが良い、悪いといった話ではなく、夫婦で共に家計を支えるスタイルがスタンダードだと思うのです。もちろん、お財布の分け方はご家庭によって異なるでしょう。でも、彼の提案のように「食費」は妻、住居費などの「固定費」は夫、その他の被服費や美容費、娯楽費は各々で負担する分け方は、共働き家庭では決して珍しくありません。私の周囲でもよく聞きますし、実際、私たち夫婦も、似たような家計分担をしています。

我が家の話で恐縮ですが、私の旦那様はプロポーズ後、家計分担のことも早々に考えてくれて、「食費はミカちゃんにお願いするのはどうかな?」と提案してくれました。そう、ナナさんと全く同じだったんですよ! 私は旦那様の持ち家に住まわせていただくことが決まっていたので、食費の負担は二つ返事で快諾しました。それまでも深いお付き合いをさせていただいた方はいましたが、具体的なお金の話をしてくれたのは旦那様が初めて。家計を一緒に支えていこうと提案してくれた旦那様に、誠実さとフェアなパートナシップを感じました。