第3位:プレゼントになわとびを贈る菅波先生
3度目の気象予報士試験に向けて、地元で最後の追い込みに励むことになったモネ。そんなモネに菅波先生からプレゼントしたのが、なわとびでした。曰く記憶力を向上させる効果があるそうですが、まさかの成人男性からのプレゼントがなわとび。これが現実なら、確実にガルちゃんあたりでディスられている。でも、この色気のなさこそが菅波先生なのです。
さらにグッと来るのが、帰省したモネは、知り合いの漁師・及川新次(浅野忠信)が震災で妻(坂井真紀)を失った傷から立ち直れず、苦しむ姿と直面します。思い悩むモネのもとにかかってきた1本の電話。それは、菅波先生からでした。
しかもその内容は、文献を調べたところ、なわとびを跳ぶ時間は1日3分ではなく、5分の方がいいらしいという今のモネからすると的外れなもの。でもそうやって離れている間もモネのためにいろいろ調べものをしていたんだと思うと、菅波先生のことをW浅野くらい抱きしめたい!
第2位:熱伝導する菅波先生
理科の基礎知識が欠けているモネは、熱伝導の仕組みがどうしてもわからない。そこへやってきたサヤカさん(夏木マリ)が、モネと菅波先生をソファに並んで座らせ、「どう? 接してっと、お互いの体温を感じっちゃ? それが熱の伝導」と教えます。そう言われてキョトンとした顔でお互いに視線をやるふたりの愛らしさは、このままサンリオあたりが筆箱にしてもおかしくないレベル。ちょっと腕がくっついたくらいでドキドキするとか、『あずきちゃん』かよ。
しかし思えば昔は私たちにも、手がふれただけで息が止まるとか、間接キスに顔が真っ赤になるとか、そんな時期があったのです。それが今となっては恋愛ドラマを見ていてもソファに転がりながら「とっととチューしろ」とヤジを飛ばす始末。そんな私の心の汚れを、アタックバイオEXくらいの洗浄力で菅波先生が洗い落としてくれるのです。
第1位:苦しむモネにふれられなかった菅波先生
気象予報士試験に合格したものの、離れることが辛くてサヤカさんに言い出せなかったモネ。その背景には、震災の日、島を離れて仙台にいたため、自分だけ津波の恐怖から免れたという負い目がありました。
ずっと蓋をしていた罪の意識を、モネは菅波先生に打ち明けます。そんなモネの痛みを少しでも和らげようと、モネの背中に左手を伸ばす菅波先生。だけど、どうしてもふれられず、右手で左手を押さえたまま、そっと引っ込めました。
なぜ菅波先生はあのときモネにふれられなかったのか。そこには、手が動く前に何かを考えてしまうという菅波先生の性格があって、そんな頭でっかちの自分を変えることを菅波先生は決意するわけですが、個人的にはこの思慮深さこそが菅波先生の魅力であり、ここに菅波先生が令和の愛され男子である所以がつまっているのです。
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