WEB編集者・バタやんが、発信力をつけるための効果的で効率的な文章術を解説する連載です。今回は書く前の段取りの一つ「仮タイトル」の重要性とつけ方のコツをご紹介します。
・構成を考える前に「仮タイトル」をつける
・仮タイトルはいかに「狭める」か
・仮タイトルで決めるのは「誰に」「何を」「どうする」
・2度目のタイトルは読む人との接点を見つけて「広げる」
・仮タイトルに固執しない。なりゆきと気分も大切に
・今日のBata’s Point
構成を考える前に「仮タイトル」をつける
書きたいテーマが決まり、原稿のもととなる要素が集まったら、仮タイトルをつけてみることをおすすめします。記事を公開する際の本番のタイトルは書き上がった後にもう一度付け直すので、仮タイトルはこなれてなくていい。自分だけにわかる略語やキーワードの羅列のようなものでもOKです。この仮のタイトルを元に文章の構成=骨子を考えていくのです。
なぜ先にタイトルをつけるのかというと、文章の構成作りで大切なのは「何を入れるかより何を入れないか」なんです。仮のタイトルは「何を入れないか」の判断基準になります。
仮のタイトルは、絵画で言えばキャンバス、写真で言えばファインダーフレーム。風景のどこからどこまでを切り取るかの枠組みになります。
仮タイトルはいかに「狭める」か
例えば、書きたいテーマ、あるいは依頼されたテーマが「おしゃれなパーマヘアスタイルまとめ」だったとします。これだとまだフレームとしては輪郭がぼやけていて広すぎます。どんな髪型を、何を持っておしゃれとして取り上げるかがぼんやりしているからです。
仮タイトルでいかにフレームを狭められるかが、このあとスムーズな執筆のカギになってきます。1つの記事が思っていたより長くなってしまう人や、書いているうちに何を言いたかったのかわからなくなってしまう人は、文章が下手なのではなくて、最初のフレームが広すぎるんだと思います。
では、「おしゃれなパーマヘアスタイルまとめ」を事例に、仮タイトルでどのように狭めていくかを解説していきます。
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