いざという時には、都心のオフィスにも駆けつけられる郊外への移住や2拠点ライフがどんどん現実味を帯びてきています。愛する相棒と庭付きの家に住み、自然に囲まれて、ご近所のお散歩仲間と程よい距離感で……など夢は広がります。もちろん、そこには様々なハードルがあるもの。


都心にも通えて、豊かな自然の恵みを感じられる人気の郊外。その筆頭は、やはり鎌倉・湘南。車派には甲府や軽井沢なども人気が高いよう。
湘南で夫と愛する柴犬たちと暮らす作家・イラストレーター影山直美さんのコミックエッセイには、人生の豊かさ、犬と人が暮らす知恵と工夫がギュッと詰まっています。何より、具体的な参考になるエピソードばかり! これから犬と一緒の移住や2拠点生活を考えている人、まずは夢の暮らしを夢想したい人も必読です。

現在は、こま(メス・6歳)、ガク(オス・2歳)、夫と湘南に暮らす東洋一柴犬マニアなイラストレーター、影山さんの家族構成。『なんとかなるさ!柴犬さんのツボ』より。

愛犬たちとの出会いから看取り、家族としてみんなが落ち着ける多頭飼いへのチャレンジ、その累計出版数はなんと30冊以上!

すでに2匹の看取りを経験した影山さん。犬好きなら、この扉絵だけで涙腺が崩壊してしまうかも。柴犬の愛らしさが凝縮されたイラストにはファンが多く、手拭いやLINEスタンプなどグッズも大人気。

影山さんが初めて柴犬を迎えたのは今から24年前。
夫と一緒に湘南に家を購入し、最初は外犬として柴犬ゴン(オス)と暮らし始めました。
影山さんの料理上手と晩酌好きも手伝って、四季折々の豊かなシーンとともにつづられる湘南ライフが垣間見られます。

 

そして今年発売された『なんとかなるさ!柴犬さんのツボ』。2代目の柴犬テツ(オス)が急逝してから、残されたこま(メス 6歳)が新しい相棒ガク(オス 2歳)と相棒になれるのか? という展開が描かれています。

なんと、どちらも大ざっぱでフレンドリーな2匹が、影山夫妻の心配をよそに、あっと間に仲良しになりました。本書では相棒関係を築くまでを描いています。
著者の特徴であるユーモアさ、コミカルさが読んでいてほっと楽しいのです。

旅立った犬たちの夢を見た後の作者。思わず夫を見返して。ジーンとしつつおかしみを味わえるシーンがたっぷり!

既刊シリーズには、1代目ゴン(オス)と2代目テツ(オス)による初の多頭飼いチャレンジや、2匹の仲良しぶり、そして時間が経ちボスの交代劇……当たり前のことだけれども、犬にも個性があり、相性があり、それぞれに関係性があると楽しく学べます。人間とのコミュニケーションの取り方も、本当に犬それぞれなのです。

シールも付いています! 見ているだけで幸せになれる影山さんの柴犬。

ほっこりする「柴犬あるある」。可愛いですね〜。

自分の中の、まだ見ぬ愛に気づくかもしれません。夢の柴犬暮らし、いかがでしょうか。まずはリアルな日常を覗き見できるコミックエッセイで!

『なんとかなるさ!柴犬さんのツボ』
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『なんとかなるさ!柴犬さんのツボ』
影山直美
¥1210/辰巳出版

ひょんなことから姉貴分となったこまと新入りガクの「相性」について描かれる最新刊。どこまでも「マイペース」な2匹に注目♪ いろいろな関係性があるけれど、どんな出会いであってもそれをマイペースに楽しんでいく犬ってステキ!

『柴犬さんの歳時記手帳2022』
影山直美
¥1480/辰巳出版

日本の四季を柴犬と共に楽しめるマンスリー手帳。リバーシブルカバー、影山直美さんのイラスト満載!柴犬さんのほのぼのシール付き。

 

構成/藤本容子