実母に絶縁状を叩きつけ、物理的に距離を置くことに成功したアサさんでしたが、そんな彼女に待っていたのは夢にまで見た心穏やかな日々……ではありませんでした。
これまでの人生で「実母に悪く言われないこと」を基準に行動してきた彼女にとって実母のいない人生はまったく初めての経験。良くも悪くも頼りにしていた判断軸を失った彼女は、自分の一挙手一投足に自信が持てなくなってしまうのでした。
ありとあらゆる手を尽くしても実母の支配から逃れられないアサさんを救ったのは、一人のママ友でした。直球型でちゃきちゃきしていて、アサさんとは正反対に見えたそのママ友は、意外にも彼女と同じ毒親育ち。しかも、アサさん以上に壮絶な日々を送っていたことが判明しました。
親身になって相談に乗ってくれたそのママ友は、心の傷が治るかどうかはけっきょく自分の決意次第だと告げます。その言葉を受けたアサさんは、実母の幼少期を知るある人と会うことになります。果たしてこの行動は吉と出るでしょうか? そして今度こそ彼女は脱・毒親を実現できるでしょうか? 気になる続きはぜひ単行本で確かめてください!
『実家が放してくれません』
著者:まき りえこ 集英社 1320円(税別)
ウェブサイト「よみタイ」で大好評の連載を書籍化。毒親育ちの主婦を軸に、断ちがたい親との関係、家の呪縛、家と親の圧力に深く切り込りこんでいくコミックエッセイです。毒親問題の根の深さに震撼しつつも、脱・毒親に奮闘する主人公のひたむきさに元気をもらえるでしょう。
構成/さくま健太
著者プロフィール
まき りえこさん:漫画家、イラストレーター、コミックエッセイスト。著書に『小学生男子(ダンスィ)のトリセツ』、『園児(エンジィ)のトリセツ』、『夫が骨肉腫になりました』、『片づけられない・捨てられない 夫を変えて汚部屋がキレイになりました』、『うちの猫マッチョ』(以上、扶桑社)、『“お金を入れるだけ”で+50万円貯まる 実録クリアファイル家計簿』(いちのせかつみ監修/扶桑社)、イラストを担当した書籍『お母さんのための「くじけない」男の子の育て方』(小崎恭弘著/集英社)、『オトナ女子の謎不調、ホントに更年期?』(集英社)など。
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