生理は病気ではないですが、生理痛は病気です

 

女性が人生において悩まされることが多いのが生理痛です。
鎮痛剤を飲んでやり過ごしている人や、毎月仕事も休んでしまう人もいると思います。
でも、毎月こんな状態を繰り返すなんて、人生の大切な時間をロスしているように思いませんか?

 


生理の悩みを抱える人の割合は?


私が関わった、30〜40代前半の女性500名へのアンケート調査では、生理の悩みを抱える人は約80%以上にも上りました。
そして、毎月の生理が憂鬱に感じますか? という質問では、約60%の人が「とてもそう感じる」と答え、逆に、「憂鬱に感じない」という人は1%にも満たないという結果に。みんな生理が憂鬱なのです。
 

生理痛のおもな症状


生理痛で特に多い症状は、お腹や腰の痛み。
そのほかに、むくむ、出血量が多い、気持ち悪くなる、めまい、頭痛、イライラする、不安になる、肌荒れなど症状はさまざまです。
こういった症状が、生理の始まりとともに起きて、生理が終わったら治るなら、すべて生理痛、または月経随伴症状と言えます。

 


生理痛が起こるしくみ


女性の体では、生理後にはエストロゲン(卵胞ホルモン)の、排卵後にはエストロゲンとプロゲステロン(黄体ホルモン)の働きで子宮内膜が厚くなり、妊娠成立がしなかった場合に、子宮を収縮させるプロスタグランジンという物質が子宮内膜から分泌されて子宮内膜が経血とともに排出されますが、このプロスタグランジンの作用が強いと生理痛が強くなります。

 
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