寝ている時間が日中の充実度の鍵を握っているーーと言っても過言でないぐらい、私たちの生活に重要な「眠り」。毎日をハッピーに感じながら過ごすために、睡眠を大切にしている人がしていることとは?
前回にひき続き、オーガニックコットンのナイトウエアブランド「ナナデェコール」の創始者であり、睡眠改善インストラクターの資格を持つ神田恵実さんに、質の良い睡眠のために気を付けていること、心地よい眠りのために愛用しているアイテムを伺いました。

肌が喜ぶ“ときめくモノ”が眠りのベストパートナーに


「以前は海外に行くと、蚤の市でアンティークのコットンドレスを買って集めていたくらい、コットンやパジャマが好きでした。日本でも、当時はオーガニックコットンのパジャマは見当たらず、かといって海外のものだとデザインがセクシーすぎたり、自分が心地よく感じられる理想のものがなくて……。そんな時、仕事で出会ったオーガニックコットンの肌触りが、アンティークのコットンドレスと同じ柔らかで心地よい触感で、『これだ!』と思ったのがブランドスタートの原点かもしれません。今も肌に触れる心地よさは、何よりも大切にしているものです。

眠る際にも肌触りの良いものに包まれることで、体も心もリラックスできますし、日中の忙しさから一度切り離されることで、おやすみモードに切り替わりやすくなります。毎日いろいろなことが起こりますが『これを着ると安心できる、素の自分を100%受け入れてくれる』というアイテムがあるだけで、心の支えにもなっています」


神田さん愛用・入眠アイテムをご紹介!


「心地よい睡眠のために、毎日忙しくても夜はお風呂に入って、パジャマに着替えて眠る。これを毎日の習慣にすると、脳もオンオフの切り替えが出来て入眠しやすくなり、睡眠の質も上がります」


◉EARTH AND STOVEのバスソルト

屋久島の塩をベースに、京都産の天然ホップ、クリスタルウォーターをブレンドした天然成分100%のバスソルト。厳選素材の相乗効果で、エネルギーの浄化作用は高まり、心身共に深い安らぎをもたらします。 EARTH AND STOVE(アースアンドストーブ) コネクティングバスソルト 250g¥8690

「シンシアガーデンで購入したバスソルトは浄化作用もあるもの。その他にもCBD入りのバスソルトなど、その日の気分や体調、目的に合わせて使い分けています」(神田さん)

 

◉ナナデェコールのアイマスク

肌に触れる部分にはオーガニックコットンを使用。中綿入りで目に乗せるだけでふわっと心地よいアイマスクです。着けるだけで眠りを誘うほど、心地よさがやみつきになり、長年の愛用者が多いロングセラーアイテム。華やかなソフィーローズ柄にも癒されます。アイマスク ソフィーローズ¥3740/ナナデェコール


神田さんも15年近く愛用しているというオーガニックコットンのアイマスク。ふわっと目元を包む安心感と、遮光することで気持ちもリラックスできて脳の切り替えに。入眠アイテムとしてももちろん、移動時にもおすすめなのだそう。「新幹線や飛行機の移動時は目を休めるためにも欠かせないアイテムです」


◉シゲタのマッサージオイル

左・SHIGETA River of LIfe 「循環オイルなので、足のむくみや肩こりに、首筋など、特別疲れた時に塗ってマッサージしてから眠ります」 右・SHIGETA Midnight Luster「頭皮にたくさん付けてマッサージを。特にこめかみなどを解して、脳をリセットしてから眠ります」

「お風呂上がりにオイルマッサージをするなど、入眠前に自分をいたわる時間を持つ時間はとても重要。SHIGETAのオイルは香りはその日の気分や体調に合わせて選んでいます」


◉フラワーエッセンスと精油

左・「スコットランドのフィンドフォーンのフラワーエッセンス『calm me down』は忙しかった日に、ハイパーになった脳のモードを落ち着けるために。購入は検索すると各社直輸入されているところが出てきます」右・Estate Aromatics  KANUKA 「ニュージーランドの野生の間伐材を使ったワイルドな精油。副交感神経を一気に活性化してくれるので疲れた日の眠りの前に首筋や耳の後ろに塗ったりします」

「疲れた日や、頭を使ってヘロヘロな日は、眠る前に即効性のあるアイテムの力を借ります。フラワーエッセンスは舌下に垂らして、目をつぶり静かな時間を少し持ち、気持ちを落ち着けます。そして精油は一気に副交感神経を優位にしてくれる香りなので、香りの力で脳をリフレッシュします」

「こちらはすごく疲れているなぁと感じるときにスペシャルケア的に取り入れています。眠る直前までスマホを見たり、コーヒーなどを飲んでしまう……という方もいらっしゃると思いますが、どちらも覚醒作用があるので、質の良い睡眠にはおすすめできません。一番大事なのは、脳を切り替えて入眠するためのアイテムをいくつか持っておくこと。自分がホッとする感覚がポイントかもしれません」

忙しくて自分を癒すための時間がなかなか取れない、という方は、ぜひ眠りにつくまでの日々のルーティンを変えてみるのはいかがでしょうか。


取材・構成・文/出原杏子

 


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