ミモレのスタッフにも愛用者の多いオーガニックコスメブランド「SHIGETA PARIS」。プロダクトやご自身で主宰するウェブマガジン「Spring Step」などを通して、ホリスティックなライフスタイルを提案されているSHIGETA PARISの創設者・CHICOさんに、“睡眠の質を高める”というセルフケアメソッド、バイタリティー・コーチング®についてお話をうかがいました。

 


年齢を重ねるほど、睡眠は“要”に


「私自身、年齢を重ねるほどに、休息をとることの大切さを痛感しています。35歳をすぎた頃から、睡眠をきちんととることで、次の日のエネルギーやクリエイティビティも変わってくることを実感。年齢を重ねるほど睡眠が“要”になってきました。

パリに住んでいた時の私自身もそうでしたが、特に都会の女性は、きちんと休めていない人が多いと感じます。男性的な社会環境でストレスが積み重なっていて、それが体の不調につながることも。女性ならではの真面目さや、ちゃんとやらなくちゃ……という気持ちがあることで、常に体がこわばっている状態なんです。睡眠時も自然と歯を食いしばっていたり、手をグーにしたままだったり……日中の緊張状態のままで寝てしまうと、体も心も休まりません。エッセンシャルオイルを使ったマッサージで自分の体に触れ、体の状態を感じることで、心身ともに“ゆるめる”ことができるんです。肩に力が入っていると自然と呼吸が浅くなります。1日中頑張った自分をねぎらうように、ゆっくりした呼吸とマッサージをすることで体の力も抜け、その後の睡眠の質も変わってきます」(CHICOさん)

 


SHIGETA PARIS考案のバイタリティー・コーチング®とは?


SHIGETA PARISが提案する「バイタリティー・コーチング®」は、自然の法則に沿った4つの柱(植物の癒しの力を取り入れる/セルフマッサージ/毎日の食事/呼吸法)を組み合わせることで、体を整えていくセルフケアメソッドです。日々の生活の中で簡単に取り入れられて、自分でできることから始められるのも特徴。
 

どれか1つを変えるだけで不調が改善


不調をケアするための方法は大きく分けて、
①デトックス
②血流をよくする
③休息をとる


の3つ、とCHICOさん。バイタリティー・コーチング®では、この3タイプからご自身にあったセルフケアを提案してくれます。どれか1つを行うだけで、複数の悩みが消えることもあるそう。今日はその中でも③の休息をとって睡眠の質を高めるリラックスコーチングをご紹介します。1日でももちろん効果はありますが、3週間集中的に続けることで、持続的な緊張感を緩め、体のリラックス機能を高めるスペシャルケアです。神経系のバランスを整え、良質の睡眠を取ることで、体の回復力も高まります。


リラックスコーチングで質の良い睡眠を
 

使用するのはこちら!

エッセンシャルオイル

ラベンダー、マジョラム、レモングラス、などのエッセンシャルオイルブレンドが、リラックスと心地よい眠りへ導きます。100%ピュアエッセンシャルオイル。リラックスブレンド<スウィートドリーム>15mL ¥ 5500

就寝前に20滴、もしくは夕方と就寝前の2回に分けて、10滴を手にとり、首、みぞおち、足の裏につけます。(デイリーケアの場合は1日5滴)


マッサージオイル

ブレンドエッセンシャルオイルと合わせて使えるベースオイル。お肌に潤いを与え、柔らかくする植物オイルがブレンドされています。ベーシック ボディーオイル 50mL ¥ 2860

リラックスブレンドのエッセンシャルオイルにベーシック ボディーオイルを1プッシュ。希釈して使用します。


カモミールウォーター

芳香植物を原泉水で水蒸気蒸留し、エッセンシャルオイルをつくる際に同時に抽出されるフローラルウォーター。カモミールの香りは、心を落ち着かせ、深いリラックスをもたらします。 カモミール フローラルウォーター 300ml ¥ 3024

1日あたり1.5Lの水にキャップ5杯を希釈したものを飲みます。お湯で割って飲むのもおすすめです。
 

 

【セルフマッサージ方法】


胸部とみぞおちを中心にマッサージすることで、体と心をリラックス。眠りが浅い方にもおすすめです。集中ケアの期間はエッセンシャルオイルを1日20滴つけます(※デイリーケアの場合は1日5滴)。お好みでベーシック ボディーオイル1プッシュに混ぜて使用してみてください。カモミール フローラルウォーターは1日あたり1.5Lの水にキャップ5杯を希釈したものを飲みます。

  • 1.スウィートドリーム5滴を、胸部やみぞおちになじませます。
  • 2.手のひらを鎖骨の下の肋骨くぼみに当て、中心から脇に向かって流すようにつけます。そして手のひらを使ってよくほぐします。
  • 3.手のひらを胸部に、反対の手のひらをお腹にあてて、深い呼吸を3回繰り返します。


「セルフマッサージは、忙しければ少しの時間でいいので、自分の肌に触れているその瞬間に意識を集中させることが大切です。自分の体をねぎらい、リスペクトの気持ちを持ってマッサージしてあげることで、体がゆるんできます。いかに自分をご機嫌にしていくか、がとっても大事です」(CHICOさん)

毎日忙しくて、自分をケアする時間なんてない……という方でも、ちょっとした習慣を変えるだけで始められるメソッドです。まずは一度、自分の体に向き合ってみる時間を作ってみてくださいね。


次回は、CHICOさん愛用のナイトウェアや入眠グッズについてうかがいます。


取材・構成・文/出原杏子

 


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