学資保険や投資信託の積み立てはあり?


教育費を貯めるときに、「学資保険や投資信託の積み立てをするのはあり?」と聞かれることがよくあります。

子供の将来が不安にならない「教育費の貯め方の正解」とは?_img0
 

まず、学資保険は、超低金利の今の状況では、貯蓄性は低いと覚えておきましょう。入金した金額よりも、受け取る金額が低いケースもあるため、純粋に「学費として貯めたい」という目的にはそぐわない場合があります(受け取る金額の方が多いものもあります)。

ただし、親御さんに万一のことがあった場合に、保険料の支払いがなくなるという保険の機能もあるので、純粋に貯蓄性を見比べることはできませんが、「保険の機能も欲しい」「保険だと、うっかり解約してお金を使うことがない」と考える方には、教育費の一部を貯める方法として利用してもいいと思います。

また、投資信託の積み立てについては、預貯金のように、「いつ、どれだけ貯まるか」が確定していない点に注意が必要です。

いざお金が必要になったときに、相場が下がっていると、大きく元本割れする可能性もあります。その際に、預貯金などがないと、損をしたまま売却することになってしまいます。

そのため、10年程度の長期投資ができる期間があり(子どもが小学生になる前くらい)、他に預貯金などでも教育費を準備している場合に限っては、投資信託の積み立てで準備していってもいいのではと思います(ただし、繰り返しになりますが、投資ですので、減る場合があることを頭に入れておいてください)。

 


金額目安は、少なくても300万円以上、私立大等なら500万円以上


教育費(大学資金)の準備は、一般的には少なくても300万円以上が目安です。最近は、推薦入試も増えていますし、受験費用などがかかる前のタイミングで安心できるように、高3の夏までに貯めておくことがおすすめです。

国公立大学進学なら300万円以上、私立大学進学なら500万円以上を貯めましょう。その他、ひとり暮らしや6年制学部進学、留学などの可能性があれば、さらに貯蓄が必要です。

教育費は少し多めに準備しておけば、余ってしまっても夫婦の老後資金にすることができます。「お金が足りなくて、希望の進学ができなかった!」ということのないように、できれば子どもが小さいうちから、しっかり準備していけるといいですね。
 

子供の将来が不安にならない「教育費の貯め方の正解」とは?_img1

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文/西山美紀
構成/片岡千晶

 


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