国家資格キャリアコンサルタントの試験が近づいてきて、頭がパンパンな状態です。考えてみれば、大学受験以来27年ぶりの試験勉強。記憶力の低下っぷりは呆然、を通り越して笑えるレベルですよ。

なにこれ、初めて聞いたわ、この理論。
と、テキストを開くと、もう2度ほどマーカーを引いた跡があったりします(笑)。
忘却力が素晴らしいですねー。

 

きっとこんな調子で日々いろんなことを忘れてるんだろうな。そのせいか? 幸福力は上がっている気がします。仕事が面白い、仲間が頼もしい、著者やブロガーの方々の発信に、読者の皆さまからのコメントに感動し、感謝し。

ネガティブな要素を探してみても、あまり見つからないんです。名前の通り、頭が花畑になったのかもしれません(笑)。

さて、花畑なりにいろいろと進めていることがあるので、少し報告します。

この11月から「キャリアと人生」というカテゴリーを作ることにしました。「ファッション」「美容と健康」「ライフスタイル」「社会と未来」と並んで「キャリアと人生」。

「キャリア」というのは、人が歩いていた人生の足跡、道程であり、必ずしも仕事だけのことを指すわけではありません。にもかかわらず、「キャリア」には、ハイキャリアで年収や社会的地位のアップを想定したイメージが根強く、なかなか自分ごととして考えにくい。私たちはまずそこを変えたいと思っています。具体的に何をしようとしているかはまた改めてお話ししたいと思っています。

編集長になって最初の1年は「メディアとコミュニティ」、2年目は「メディアと商品開発」について考え、チャレンジしました。3年目のテーマは「メディアとキャリア」。

モヤモヤしている、分かっているけど踏み出せない。そんな人に寄り添うような、誰も置いてけぼりにしない、ミモレらしいコンテンツとサービスを考えていきたいです。

皆さんの歩いてきた道のひとつひとつがオリジナルで、尊重されるべきだし、何より自分が自分をいちばん誇って愛してあげてほしいという気持ちでおります。

過去に公開した仕事系コンテンツのお引越しと、新連載の準備が整ったらまた報告しますね。

左・『予測不能の時代: データが明かす新たな生き方、企業、そして幸せ』矢野和男著(草思社)
日立製作所で半導体部門を率いていた著者は、半導体部門撤退を機に社内失業してから、実験と学習を繰り返してウェアラブルセンサーによる「幸せの計測技術」を開発し、「幸せな職場だけが変化に対応できる」を実証するに至ります。劇的なキャリアチェンジの物語でありながら、「PDCAが変化への対応を拒む」など今の時代を生きるための知見が詰まった一冊でもあります。
中・『プロティアン 70歳まで第一線で働き続ける最強のキャリア資本術』田中研之助著(日経BP)
タイトルだけ見るとガツガツしたキャリア本にも見えるかもしれませんが、組織に依存しない自律的なキャリアメイクはもはや避けて通れなくなっていますね。このプロティアンキャリアを提唱したダグラス・ホール教授の言葉でいちばん好きなのは「職務に熟達することではなく、学習者としてのアイデンティティを重視する」。また「組織においては、相互学習によってキャリア発達を促す発達的関係をいかに提供していけるかが重要」ということ。これが共有できているチームは強いと思います。ミモレもそうありたい!
右・『社会正義のキャリア支援: 個人の支援から個を取り巻く社会に広がる支援へ』下村英雄著(図書文化社)
激しい競争を駆り立てる「キャリア論」はもう要らないかなと。声にならない声に耳を傾けて、社会に発信することこそメディアの役割なのかもしれません。


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