ナプキンやタンポンの使い方実践する
ワークショップがおもしろい
後半は生理ナプキンやタンポン、ショーツなどを実際に触って使い方を学ぶワークショップ。日中・夜用のナプキンの大きさを比べたり、タンポンの装着の仕方や吸収していく工程を自分たちで試すとわかりやすいですよね。
子どもたちからは、
「生理用品といえばナプキンしか知らなかったけど、タンポンの吸収量がすごかった」
「こんなに種類があることを初めて知った」
「生理は怖いものではないということがわかった」
といった感想が。
一方、保護者として参加していたお母さんからは、
「学校任せになってしまっていた生理のことを一緒に学べてよかったです」
「私一人ではどのように教えたらいいのかわからなかったので、助かりました」
「娘の下に弟がいるのですが、一緒に来たかった。これからは男の子も学べる機会を設けて欲しい」
という意見が多数。
また、生理中のかぶれやムレなどのケア対策やデリケートゾーンの洗い方、汚れてしまった時のショーツの洗濯方法まで、生理周辺の豆知識も紹介。大人でも「大変勉強になった」と好評でした。
最後は環境問題にも言及。使い捨てナプキンやタンポンなどの原料はプラスチックから作られているものが多く、「海の使い捨てプラスチックごみ」の第5位は生理用品なのだとか。
プラスチックごみといえばレジ袋と思い込んでいたのですが、生理用品がそれ以上だという事実に驚きです。
吸収ショーツはこういった環境問題にも配慮していて、生理用品を選択するひとつの視点にもなりそう。生理用品と一言で言っても、たくさんの選択肢の中から自分に合ったものを選ぶ、それも大切なことです。
余談ですが、今回のメディア取材の中に男性カメラマンがいました。
撮影しながら今回のセミナーについて感想を聞いたところ、「参加していた女の子と同い年くらいの娘がいるので他人事とは思えなかったです。今日のセミナーを受けさせたいと思ったし、家へ帰ったら家族で話してみようと思う」と心の内を話してくれました。
子どもの時に正しく知り、学ぶことって大事なんだなぁと改めて実感しました。
恥ずかしいことでも知らなくていいことでもない。生理は女性の体の仕組みになくてはならないもので、怖いことではないということ。
何よりも親世代の私たちが意識を変えていかなければなりません。子どもたちへ正しく、そしてわかりやすく、伝えられる世の中になればいいなと。
ベアの親子向けセミナーは今度も続けていくそうです。こういう活動は大事にしていきたいですね。
取材・文/長谷川真弓
編集/片岡千晶
前回記事「バドミントン・潮田玲子さんのピル服用体験談「男性コーチ、パートナーと生理を語る難しさ」」>>
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