子供の頃から料理が大好きなアクセサリー作家・山本亜由美が、日々アトリエにこもって、知らない味や大好きな味の再現にトライする「食いしん坊レシピ」がスタート! 
あるときは1人で。スタッフや友人がいるときは2人で。
簡単で美味しくて、素材の組み合わせも楽しくて。
足したり引いたりが簡単なご飯をご紹介しようと思います。

 


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生の青唐辛子っていつも冷蔵庫にあるものではないですよね。
でもちょっとした時にあの突き抜けた青い辛さが欲しくなるんです
そんな時に作っておくと便利なのが酢漬けです。
ニンニクの醤油漬けや山椒の塩漬けなど、何年も保存できる調味料って本当に便利です。今回の青唐辛子の酢漬けなどは作り足してもいけるのでぜひともお試しください。
餃子のタレに、魚介のセビーチェのアクセントに、そして私はジョンを食べるために、これが必要なんです。


 

青唐辛子の酢漬け

 

材料(作りやすい量)

・青唐辛子 1パック
・米酢(適量)

作り方

1 青唐辛子を細かくスライスや斜めにざく切りなどお好みに刻む。

 

2 煮沸消毒した瓶に1を入れかぶるくらいの純米酢を注ぐ。

 


作りたてはフレッシュな青唐辛子の辛さを味わえますが1ヵ月以上たってからの方が酢の角が取れ、辛味が馴染んで美味しいです。継ぎ足していく場合は、ある程度使い終わってから加えてください。 

ズッキーニのジョン

 

材料(作りやすい量)

・ズッキーニ 1本
・小麦粉 適量
・塩 適量
・卵 1個
・胡麻油 適量

タレの材料
・醤油   大さじ1
・きび砂糖 小さじ1
・胡麻油  小さじ1
・青唐辛子の酢漬けの酢 大さじ1/2
(酢漬けの具もお好みでトッピングに)

作り方

1 ズッキーニを7ミリほどの厚さに切り、軽く塩を振りしんなりさせて水分を出す。

2 キッチンペーパーでしっかり水分を拭きバットに並べ、両面に茶漉しなどで小麦粉を薄くふりかける。

 

3 卵にひとつまみの塩を入れ、よくかき混ぜ卵液を作る。

4 フライパンに多めの油を入れ弱めの中火で熱し、卵液を絡めたズッキーニを焦がさないようじわじわと焼く。片面が軽く色づいたら裏返し同じように焼き出来上がり。タレの材料を混ぜ添える。

 


ジョンは有名な韓国料理ですよね。韓国では雨の日に作る料理と言われているそうです。確かに焼いている時、フライパンの中でごま油が泡立ち、じうじう、じうじうと優しい音がするんです。うん。雨音のように感じるのもわかる気がします。
強火で焼くとこんな音はしないし、雨音のような音で焼ければ正しく作れているのだと考えたら料理も楽しいですね。
焼いている途中、油が少なくなったら油を足してください。
そしてジョンを作る時、私は胡麻油は美味しいものを使っています。香りが強めの胡麻油の場合は米油を半分足すと、素材の味わいが良くなる気がします。

 

手作り調味料、おまけ。

青唐辛子の酢漬けのバージョン違いでハラペーニョの酢漬けも作っているのですが、こちらも塩をプラスしているのでピクルス、あるいはパオツァイ(泡菜)のような感覚で使います。
宅配ピザのシンプルなチーズピザをオーダーし、このハラペーニョの酢漬けをたっぷり乗せて食べるのが最高に好きなんです。またこの汁が美味しくて、サラダのドレッシングに加えたり、ウォッカベースのカクテルにちょっとだけ混ぜても隠し味として使えるのです。

3年ほど経つとこれまた別物の味わいになるので、ぜひ気長にお楽しみください。

撮影・文/山本亜由美 構成/藤本容子


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