人間の質がいつもの10倍厳しく問われる場所
であるならば、そう見えるという印象にあまり逆らわずに過ごすことが、乗客としての1つの心得なのかもしれません。ファーストに乗るなら、それこそファースト顧客絶賛本の内容を裏切らない人格者として振る舞うこと。ビジネスに乗るならと努めて知的に振る舞い、エコノミーに乗るならできるだけ鷹揚であれ、と思うのです。たかだか長くて十数時間なのだから。
いずれにせよ飛行機では全員が、普段の自分よりも少しだけいい人になって乗り込むべきなのでしょう。それが自ら不愉快にならない、誰も不愉快にしない唯一のコツなのです。
単なる乗り物なのに、一人一人が「人間として、正しいか否か」をいつもの10倍厳密に問われる場所。ここで傲慢になるほど、人としてさもしく見えるし、いい人は皆人格者に見えるのですから。
ファーストクラス至上主義は、考えてみれば笑ってしまうほど差別的だけれど、飛行機を降りて2、30分もすれば、皆一緒、魔法が解けたようにクラスも消えてなくなります。
だからその何時間かは、お金でクラスが買えること、だからいかなる格付けもその場凌ぎの仮想現実であること、結局「自分がいかにあるべきか?」しか残らないこと、それらを旅のついでに存分に味わう時間に当ててはどうでしょうか。所詮、機内は泡沫の非日常、凝縮され誇張された人間ドラマを客観的に眺めるような、ゆとりを持って!
アメニティーブランドを
我が家で体感!
まさにファーストクラスの
感触に酔いしれる「エレミス」
これまでなかなか手に入らなかった英国航空のファーストクラスのアメニティー、エレミスが日本に本格参入されることに。まだアロマセラピーが特殊なカテゴリーだった30年前、いち早くアロマとテクノロジーを融合させたハイブリットなエイジングケアを提唱した英国ブランドだ。
テクスチャーの良さに驚くことなどなくなった今も驚いてしまうほど心地よい感触は妥協のない商品作りの賜物。ファーストタッチから、ファーストクラスの悦楽を伝えてくれるはず。
絶大な人気を誇る
ANAが採用するアメニティ
「ザ・ギンザ」
クローブトロッター製のトラベルポーチに、ザ・ギンザのスキンケアを収めたANAファーストクラスのアメニティーは、絶大な人気を誇っている。
資生堂のテクノロジーと、伝説のセレクトショップ「ザ・ギンザ」の感性と開発力が生んだ、珠玉のエイジングケア。単に若く美しいだけではない、洗練されたクラスを感じさせる肌作りで定評のあるザ・ギンザの入り口として、一度は体験したいもの。
日本の誇り、
「クレ・ド・ポー ボーテ」という選択
JAL ×クレ・ド・ポー ボーテは、やはり日本の誇り。クレ・ ド・ポー ボーテの豊富なラインナップの中でも、他では体感できない最高峰の肌作りをコンパクトにまとめたマスク セットがアメニティー史上最高の提案との評価を得ている。 内側から発光する肌作りで定評のあるブランドが今やゴースト毛細血管にまで働きかけ、正真正銘、最先端のアプローチで機内お手入れできることが本当に嬉しい。ファース トクラスの真のサービスをスキンケアにしたらこうなると いう好見本。
写真/嶋田礼奈、イメージ写真/シャッターストック
構成/藤本容子
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