10月26日、結婚会見を開かれた眞子さんと小室圭さん。会見時の着こなしから垣間見えるふたりの思いを、スタイリストで英国王室研究家のにしぐち瑞穂さんに解説していただきます。
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10月26日に行われた、秋篠宮家長女、眞子さんと小室圭さんの結婚会見。
ご婚約会見から3年7ヶ月という月日が流れる中、金銭問題やコロナ禍、小室さんのニューヨーク留学など様々な困難を経ながらも、ついに結婚という選択の意思を貫かれたお2人。
いまだ国民感情は様々ながら、結婚という事実は事実。皇族の一員、プリンセスとして生まれながら、結婚によって皇室から離脱をされるだけでなく、秋篠宮ご夫妻の御住居から遠く離れた米国での新たな人生へと一歩を踏み出された眞子さんと、「愛しています」と会見で堂々と語った小室さん。お2人の強い覚悟を感じさせた会見でした。
私が日々ウォッチしている英国同様に、我が国日本も、皇室の皆様が多くを語られることはありません。だからこそ、時に意味を持つのがファッション。たかがファッション、しかし無意識のうちに人の印象を決めている大きな要素がファッションであることも否めません。
上皇様の直系の結婚としては、2005年11月の黒田清子さん以来で、初孫である眞子さんの結婚には特別な思いもおもちでいらっしゃることでしょう。それだけに、異例の結婚の形を取られたおふたりの会見は、大きな意味と注目を集めました。
皇室を離脱され民間人となられる眞子さんの、いわゆる最後の公式会見と言える場で、どのような装いをされたかはとても気になりました。
私の第一印象を簡単に述べるなら、「ロイヤルスタイルの眞子さん」と「意気揚々なビジネススタイルの小室さん」でした。良い悪いではなく、そんな印象を受けた、ということです。
眞子さんのファッション
民間人となられる意識が表れているような控えめなプリンセススタイル
眞子さんは、落ち着きのあるブルーグリーンのワンピースに、パールのイヤリングとネックレス、そしてブローチをお着けになっています。
デザインはシンプルに、ウエストに少しカーブが入った、スタイルをよく見せる美しいパターン。斜めにデザインされたポケットが唯一のアクセントという、ミニマムな装飾のワンピースを選ばれたところに、現在の眞子さんのお気持ちを察するような気がしました。
ジュエリーはもちろん皇室ジュエリーと言えるパール。こちらもシンプルなデザインのものを最低限におつけになっていました。
ベージュのパンプスを合わされ、お帽子も無し。全体的に、上品かつ控えめな印象で、ロイヤルスタイルを軸にしながらも、華美を避けられた眞子さんのミニマムなスタイルから、この結婚によって民間人となられる意識が表れているように感じられました。
正直なところ私の期待は、結婚という新たな人生のスタートとして眞子さんにとても似合うであろう、モッコウバラを思わせるイエローやオレンジといった太陽のようなビタミンカラーや暖色、少なくともトーンの明るいお色でした。しかしながら取り巻く現状や国民感情を考慮された上で、安全策である抑えめな寒色を選ばれたことも理解できます。
【愛らしい少女時代……眞子さんの皇室アルバム】
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1 写真/JMPA 2 写真/JMPA/光文社
3〜12 写真/宮内庁提供 13 写真/JMPA・講談社
14 写真/ JMPA・文藝春秋 15 写真/JMPA・主婦と生活社
16 写真/ JMPA・小学館 17 写真/ JMPA・主婦と生活社
18 写真/JMPA/小学館 19 写真/宮内庁提供
20〜28 写真/JMPA
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