いよいよ眞子さまのご結婚が間近に迫ってきました。さまざまな情報が飛び交い、多くの国民が眞子さまの「これから」に注目しています。

眞子さまがお小さかった頃から成長を見守りつつ、皇室を長く担当していた毎日新聞客員編集委員の大久保和夫さんに、眞子さまの結婚にみる今後の皇室の姿を伺いました。

 

警備と費用、黒田清子さんの場合は？

2021年10月1日の皇嗣職大夫定例会見で、ご結婚が正式に発表され、眞子さまは今後アメリカで生活されると見られます。眞子さまはアメリカでどのような暮らしをされるのでしょう。

眞子さまと同じく内親王だった黒田清子（さやこ）さんのケースをみてみましょう。天皇陛下の妹の清子さんは2005年に東京都庁職員の黒田慶喜さんと結婚して皇室を離脱し、一般人になりました。

アメリカで暮らす眞子さまには警護のスタッフも必要ではないかと予想されています。実際に清子さんは、一般人になってからも警護対象になっていたのでしょうか。

「内親王は皇宮警察本部の護衛官が24時間体制で警護をしますが、皇室から離れて一般人になると警視庁が担当します。
結婚直後の黒田夫妻には、警視庁と居住地の管轄の警察署が協力して身辺警護をしていました。清子さんがスーパーマーケットに買い物に行くときも、警察官が一緒について行ったんですよ」

近所の買い物まで警官がついてくるとしたら、気ままな外出もしにくそうです。警護はいつまで続くのでしょうか。

「黒田さんと清子さんの結婚のことが世間の話題にのぼらなくなってから、しだいに警護はゆるくなっていったようです。私は清子さんが車を運転して皇居を訪れたのを見かけたことがありますが、清子さん一人が運転席に座り、警護の人はいませんでした」

清子さんは、結婚する1カ月ほど前に普通免許を取得しています。一般人になったら自分で車を運転して出掛けよう、と楽しみにしていたかもしれません。警護の費用はどこが持っていたのでしょうか。

「警護の費用は警視庁が負担しました。日常的に行っているさまざまな警護の一環で、清子さんのための特別枠というわけではありません」

眞子さまもはじめのうち日本にいる間は警護があっても、アメリカに行けば公的な警護はやがてなくなることも考えられます。

秋篠宮家に里帰りはできるのか？

清子さんは、美智子さまが「将来は結婚して皇室から離れて一般人になる」ことを念頭において育てられました。やがて、兄の秋篠宮さまの友人で幼いころからの知り合いの黒田さんと結婚しました。
清子さんはご実家に里帰りされたこともあるのでしょうか。

「清子さんはコロナ禍以前は、しばしば当時の皇居の吹上地区にあった御所を訪れ上皇さまと美智子さまの話し相手をしていました。
自分の荷物もまだ御所に残していたので、上皇ご夫妻が高輪の仙洞仮御所への引越し前には荷物整理の手伝いに行ったり、鳥類の研究のために皇居の庭を訪れたりしています。
島根の出雲大社に嫁がれた高円宮家次女の典子さんも、たびたび東京に来て高円宮家を訪れています。実家への出入りはほぼ自由です。

眞子さまも、結婚しても秋篠宮邸に出入りできるのです。ただアメリカでの生活となれば、簡単に帰国することはできませんから、ほかの結婚した元女性皇族よりは実家に帰ることは少なくなるでしょう」

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【愛らしい少女時代……眞子さまの皇室アルバム】
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3〜12　写真／宮内庁提供　13　写真／JMPA・講談社
14　写真／ JMPA・文藝春秋　15　写真／JMPA・主婦と生活社
16　写真／ JMPA・小学館　17　​写真／ JMPA・主婦と生活社
18　写真／JMPA/小学館　19　写真／宮内庁提供
20〜28　写真／JMPA