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眞子さまのご病気...「皇族のストレス」を国民は理解できるか?

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いよいよ眞子さまのご結婚が間近に迫ってきました。さまざまな情報が飛び交い、多くの国民が眞子さまの「これから」に注目しています。

眞子さまがお小さかった頃から成長を見守りつつ、皇室を長く担当していた毎日新聞客員編集委員の大久保和夫さんに、眞子さまのご結婚発表を解説してもらいました。

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写真/宮内庁提供


眞子さまの中学時代からの思い


2021年10月1日の定例記者会見で、宮内庁の加地隆治皇嗣職大夫より眞子さまのご結婚について発表がありました。

その内容は、

① 10月26日に婚姻届けを提出して結婚し、その後同日にお二人揃って記者会見すること
② 皇室の結婚に伴う儀式は一切行わないこと
③ 皇籍を離れた際に支給される一時金は受け取らないこと

というものでした。
仕事や勉学については、東京大学総合研究博物館を退職、国際基督教大学(ICU)大学院アーツ・サイエンス研究科博士後期課程を退学、いずれも8月31日付だったこと、でした。

「想定外だったのは、眞子さまのご体調のことです。結婚相手の小室家側の誹謗中傷と感じられるマスコミ報道などが続き、眞子さまが『これ以上この状況が続くことに耐えられない』(加地大夫)と考え、ご両親の秋篠宮ご夫妻と天皇皇后両陛下に相談のうえでご結婚の発表になったということでした。

もっとも驚いたのは、眞子さまが中学生時代から身近な方々やご自身に対する誹謗中傷と感じられる情報を日常的に目になさり、精神的な負担を感じておられた。その延長線上で一時金を受け取らないという選択につながった、という説明でした」

眞子さまの中学時代は、天皇陛下(当時皇太子さま)の、雅子さまへの「人格否定」発言に関する報道が相次いだ時期と重なっています。
多感な時期にこうした皇室にまつわる報道などに接して、眞子さまはご自身が皇族としてあるべき姿勢や生き方を思い悩まれたのでしょう。

 


儀式なしや一時金返上が今後の前例にならないように


皇室は、前例や慣習を重んじることで伝統と権威を保持してきました。ところが、今回はまったく違う展開になっています。

「皇室の伝統の上に立って近代以降に確立した結婚に伴う諸儀式は、粛々と行われるべきものだと思います。一時金は皇籍を離れる皇族の『品位保持に資する』ために支給されるものです。一般市民になっても元皇族の立場は、世間から常に注目され続けます。皇族の時にはいつも付いていた警備の人は、原則なくなりますので、セキュリティーの費用も必要になってきます。一時金支給はそうしたことも含めて考えられた制度だと思います」

眞子さまと小室圭さんとのお付き合いは2012年にはじまり、2年後には将来の約束を交わしてご両親に結婚の相談をしています。そのときには、すでに眞子さまは一時金は受け取らないというお気持ちだったといいます。また、小室家の関係では、一時金についてさまざまな憶測が流れました。

「眞子さまの対応は尊重されなければなりませんが、だからといって、一時金を受け取らないことでこの問題を回避するようであってはなりません。
これが前例となって今後の皇族の結婚に影響を与えないように、眞子さまの結婚も皇室のルーティンに従ってなぜ行えなかったのか、宮内庁は考えるべきだし、ていねいに国民に説明しておく必要があります。またこのことは、国民も考えなくてはいけないと思います」

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【愛らしい少女時代……眞子さまの皇室アルバム】
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1 写真/JMPA 2 写真/JMPA/光文社
3〜12 写真/宮内庁提供 13 写真/JMPA・講談社
14 写真/ JMPA・文藝春秋 15 写真/JMPA・主婦と生活社
16 写真/ JMPA・小学館 17 ​写真/ JMPA・主婦と生活社
18 写真/JMPA/小学館 19 写真/宮内庁提供
20〜28 写真/JMPA

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