ドレスコートは、同系色の濃淡でワントーンコーデ

2016年9月28日、カナダツアー中、ホワイトホースをご訪問。 ドレスコート/キャロリーナ・ヘレラ クラッチ/マルベリー 靴/トッズ 写真:Press Association/アフロ

お次は、キャサリン妃の鉄板アイテム、赤のドレスコートです。
これもビビッドな赤が印象的ですが、それだけに合わせている小物が難しそう……ということで注目は、クラッチ&靴です。

クラッチはスエード素材、パンプスはカーフですが、どちらもボルドーを合わされていることで、全体のイメージが華やかでシックにも見える装いになっています。
洗練感のある鮮やかカラーのお洋服とは、同じ系統の色で統一しながら、素材感は真逆の、スエードなど重みのある異素材を合わせると、全体的にバランスが取れ、赤だけが悪目立ちすることなく着こなせるでしょう。

 


コートはベーシックカラーで組み合わせるのが鉄則

2020年10月20日。 コート/アレキサンダー・マックイーン バッグ/グレース・ハン 靴/ジャンヴィト・ロッシ マスク/アマイアキッズ 写真:PA Images/アフロ

アウターとしてのコートが赤の場合、当然もっともインパクトが強くなります。
そのため、それ以外のアイテムの色は控え目にするのがやはり基本。中でも、白や黒といった、定番中の定番カラーと合わせれば安全策と言えるでしょう。

この時のキャサリン妃も、気候に合わせて白のトップス+黒のスカートといった単品コーデで赤の分量を錯覚させるカラーコーデをされています。また、極寒の日には、中にニット、スカート、ブーツといった冬アイテムで完全防備。色はオール黒で、赤のコートにシャープかつ落ち着きのあるニュアンスをプラスされています。


同じ赤コートを着回す時も、頼るのはベーシックカラー

2020年12月8日、医療従事者の人たちへ感謝を伝えるため、国内を列車でツアー。 コート/アレキサンダー・マックイーン バッグ/グレース・ハン ブーツ/ラルフ ローレン マスク/エミリア・ウィックステッド 写真:代表撮影/ロイター/アフロ

こう見ていくとわかるように、鮮やかカラーの赤を着こなす場合、一番のルールはそれ以外に加える色を1色だけに抑えること。2色使う場合には、白や黒といった超定番の色の場合だけです。

徐々に吹く風も冷たくなってきた今、普段ダークカラーが多い方も、秋冬のポイントカラーの代表格、赤をポイントとして取り入れて見るのも、気分が変わって楽しいのではないでしょうか。ピアスやバッグなど、小物から挑戦してみるのもアリですね。
 

構成/高橋香奈子、片岡千晶(編集部)


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