お母様へ注いだ愛情を、自分に向けてあげて


そう考えて美味しいご飯を食べたり、きれいな景色を見た時に、心の中で「美味しいね」「きれいだね」とそばにいるお母様の魂に語りかけてみる。素敵な人に出会ったら「一緒に恋してね」と応援を頼んでみる。ナオコさんの心がじんわり温かくなるなら、どんなタイミングでもいいと思います。一緒に介護されてきたお父様とふたりで食事に行ったり、旅行をしたり、お母様も一緒に過ごしている気持ちで、新たな思い出作りをするのもいいかもしれませんね。

 

もし、お母様が天寿をまっとうされることになったら、ナオコさんの最優先事項は、「自分に目一杯愛情を注いであげること」です。自分を労り“よく頑張ったね……”と、自愛の心を育むこと。自分の心をケアしてあげることも大人の責任ですよ。しばらくは喪失感で悲しみが続くと思いますが、ナオコさんも自分の人生をスタートしなければなりません。
少しずつでも家族以外の他者に心を寄せていってください。優しくて謙虚なナオコさんには、喜びが待っているはずですよ。
お母様もナオコさんの幸せを願っているはずです。

時間が経過するごとに、お母様の存在が薄れてしまっても、罪悪感を感じることはありません。亡き人の魂を心の片隅に留め置きながらも、自分自身の人生を歩んでいくことは、ごくごく自然なことなのです。誰かに尽くすこと以外に存在意義を見出すナオコさんのことを、お母様はきっと微笑ましく見守ってくれるはずですよ。

フルタイムで仕事、さらに家事・介護とこなしてきたナオコさんは、とってもタフな方です。メンタルが弱いだなんて、思い悩む必要はありません。お母様、お父様と過ごすかけがえのない時間を心の糧に、堂々と胸を張って、ご自分の幸せを追い求めてくださいね。
 

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取材・文/金澤英恵


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