仕事がら、毎シーズン数えきれないくらいの新たなファッションアイテムを手にしているスタイリストやエディターが、つい毎日のように手に取ってしまう「ヘビロテ名品」とは? 第一回目は人気スタイリスト佐藤佳菜子さんに教わります。
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私のヘビロテ名品
エルメスのケリーバッグ&ベルト、スローンのニット
エルメスのケリーバッグ
「エルメスのケリーバッグを買ったのはもう10年以上前。サイズは25cm、内縫いタイプで素材はトゴ。小柄なので、小さめの25cmがバランスよくて気に入っています。
エルメスのバッグは、洋服のトレンドの変化によって、あまり手に取らない時期があったとしても、数年ぶりに見ると『あっ、この服に合わせると素敵!』と新たな発見を与えてくれるところがいいんです。これは、クラシックでずっと変わらないケリーバッグだからこその魅力だと思います。
最近、ほかのバッグについていたグリーンのショルダーストラップをつけてみたら、またケリーバッグをコーディネートに取り入れるのが楽しくなってきて、出番が増えました。
これからもそのシーズンとの洋服のコンビネーション次第で、ヘビロテする時期が来たり、クローゼットで休ませる時期が来たりすると思いますが、これからも何度も私を楽しませてくれるバッグだと思います」
スローンのニット
「ニットブランド、スローンには何年も継続して出している定番の形、定番の色があります。そのため、プレスルームに置いてある撮影用の貸し出しサンプルも、ワンシーズンではなく、何シーズンも使われているんです。
プレスルームで、約5年間使い続けられたニットを見たとき、まったくそんな風には見えないきれいさに感動しました。毛玉はできていないし、毛羽立ちもなく、首や袖口のリブも伸びていない! この“もちのよさ”に驚いて、すぐにネイビーとアイボリーを買いました。それが『30G メリノウール天竺 スーパーハイゲージ クルーネック』です。
値段は安いものではないのですが、超ベーシックなクルーネックのニットは、『トレンドではなくなったから』と飽きることなく、服がいたまない限りは、ずっと着続けることができるアイテムです。
値段は安いけれど、すぐに毛玉ができたり、首元や袖口のリブが伸びてしまったりして、毎年買い替えないといけないようなニットを買うよりも、“もちがいい”スローンのニットを買っておけば、結局コスパはよくなります。
また、私は特に首が細いこともあり、クルーネックのニットの首元が伸びて緩くなってしまうと、老けて見えることがあるんです。だから、首元のリブが伸びないスローンのニットが頼りになります。
写真にあるいちばん上のインクブルーのニットは、同じくスローンのもので、こちらはシルク100%。首元のリブが伸びづらいのはもちろん、滑らかでとろけるような素材感が気持ちいいんです。まったくチクチク感がなく、Tシャツのような感覚で着られます。シルクなので、春や夏の肌寒い日にも活躍しています。
サイズはどちらも、ユニセックスで着られる1〜5までの展開で、自分が着たいサイズ感を自由に選べるのも魅力です。私はクルーネックのニットなら、適度なゆとりが欲しいので、サイズ2を選ぶことが多いです(身長156cm)」
エルメスのベルト
「このベルトは、数年前に広尾のヴィンテージショップで出会いました。私にジャストサイズで、『買うしかない!』と即決。
ワントーンの洋服を着ることが多いので、コーディネートが物足りないと感じたときに重宝しています」
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