有名人の過去の不適切な発言や行為を掘り起こし、SNSなどでバッシングする「キャンセルカルチャー」。最近では東京五輪・パラリンピック開会式の楽曲提供者のひとりだった小山田圭吾氏が過去のいじめ問題を糾弾され、担当から降りたニュースも記憶に新しいですよね。

今年2月にはビリー・アイリッシュも、「キャンセルカルチャーはクレイジー。ネットは炎上や荒らしばかり」だから、もうインスタグラムのコメントは読まない、と発言していました。が、その直後に自身がアジア人を蔑視した発言をしている動画がTikTokに出回り、謝罪に追い込まれるという結果に。

マドンナ、過激グラビアで苦言を呈す!現代の魔女狩り「キャンセルカルチャー」とは?_img0
写真:bfa.com/アフロ

この、一部では“現代の行き過ぎた魔女狩り”とも呼ばれるキャンセルカルチャーについて、マドンナが苦言を呈しています。Vマガジン最新号で写真家のスティーブン・クラインとタッグを組み、カバーにも登場している彼女。インタビューではこのように語っていました。

「誰も本音を話すことが許されなくなっているわ。我々アーティストの仕事とは、固定観念を壊すことだと信じている。今世の中に起きているキャンセルカルチャーの検閲は、恐ろしいものだわ。誰も心の中や本当に思っていることを話すことを許されない。それを叩かれたりすることやキャンセルカルチャーを恐れてね」

「キャンセル・カルチャーでは平和を乱すことは犯罪行為とみなされるの。あなたが静かになるほど、あなたが恐怖を増すほどに、何かの危険は大きくなっているわ。私たちが完全に沈黙することで、その何かに電力を供給しているのよ」。

 

自分の言動に責任を持つのは当然のことですが、行き過ぎたキャンセルカルチャーは、自由な言論の妨げになりお互い疑心暗鬼の世界を産むだけ、というのがマドンナの主張なのですね。


しかしこのVマガジンのマドンナの写真には、「アートを祝福するというより、女性に対する暴力を増長させ栄光を与えているように見える」など、批判コメントが殺到。

さらに、マドンナが自身のインスタグラムアカウントに投稿した網タイツとランジェリー姿の写真がセクシー過ぎて、フォロワーたちが「マドンナ、あなたは何を考えているの?」と困惑コメントを寄せるという事態に。

※記事の公開当初に紹介していた投稿は、Instagram運営側の判断により削除されました。現在表示している投稿は写真の一部を加工・再投稿されたものになります。

もちろん、「美しいボディ」と賞賛するコメントもあるのですが。63歳の大物スターがバストのトップまで見せた写真や、最後の下半身をさらけ出した写真などは、過激すぎて、「なぜここまでやる必要が……。これはお得意の炎上商法なのかしら?」と思わせるものが。

しかしマドンナは自分の生き様についても言及。

「私は年齢のことなんて考えもしないわ。私はただ続けるだけよ。私が右腰の軟骨を失って苦しみの中でツアーを敢行したときも、みんなが中止しなきゃダメよと言い続けたときもこう言ったわ。『私は止めないわ。車輪が落ちるまでやり続けるの』」。

周りがどう思おうと自分らしさを貫く、永遠の反逆児マドンナ。その反骨精神こそが、彼女の若さの秘訣に違いありません。


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