12月29日(水)に『カムカムエヴリバディ総集編(前編)』が放送されることが決定しました。
放送を記念して、ヘアライターさとゆみによる「安子、小しず、美都里の髪型分析」をご紹介します。ぜひご一読ください!
ヘアライターさとゆみ(佐藤友美)がチェックする、ニュースな女性たちのヘア&メイク。今回は、NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』の1代目ヒロイン安子の時代を髪型から振り返ります。涙なくして観られない怒涛の展開ですが……ヘアライター的に見逃せないシーンとは?
パーマネントは結局かなわず。無垢な安子のおかっぱヘア(ネタバレあり)
みなさん、こんにちは。ヘアライターのさとゆみです。
まず最初にですね、お断りをば、させてください。
いやもう、今週の放送分(第4週)が怒涛の展開すぎ。それまでの、ピュアピュア胸キュン物語がぜんぶ吹っ飛ぶ勢いだし、人がどんどん亡くなるしで、もう毎日泣かなきゃいけない状態になっているのです。
が、今回、まだほのぼのとしていた時期の『カムカムエヴリバディ』より、3人の女性をピックアップさせていただきました。
まずは、初代ヒロインの安子を演じる、上白石萌音さん。
岡山の和菓子屋の娘。そして、身分違いの恋に悩みながらも、明るく元気なキャラクターの彼女は、もう、バージンヘア感が半端なかったですね。
THE素髪! って感じで、1ミリも色気がないところが、稔さんの結婚相手として、俄然好感度でした。
浴衣デートのときと、結婚写真の着物のときと、2度和装のヘアアレンジがあったのですが、それも、あか抜けすぎてない感じがよきです。
ところで、ヘアライター的には見逃せないシーンがありまして、このドラマの1話だったか2話だったか忘れてしまったのですが、学生時代の安子が「パーマネントをあてたい」という場面がありました。
そうそう、この時代、パーマが大流行していたんですよね。
ところが、日中戦争が始まった1937年に、国民精神総動員中央連盟の委員会で「パーマネント禁止令」が可決されました。安子が12歳のときです。
ひらたく言えば、「パーマネントなんて、チャラチャラ浮ついたことをしているものは、お国のために戦えない」という感じでしょうか。
でも、最近の研究では、パーマ禁止令が出てからも、女性たちはパーマをかけ続け、戦争中もおしゃれを楽しんでいたようだといった話も出てきています。
以前、1940年の大阪の丸善美容院の様子を写した写真を見たことがあります。戦火の中でも、行列を作ってパーマを希望する女性たちがいたことが驚きです。
今後、ドラマは戦後を描いていくのでしょうが、安子のこの髪型が、どう変わっていくのかも、楽しみなところです。
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