知らぬ間に毎月払う契約をしていた携帯のオプションプランのよう
フリーランスは自分で確定申告をするので、年に一度、ちょうどこの時期に収入と支出を総ざらえします。昨年に引き続き今年もコロナ禍の影響で「まったくもってどーなっちゃうのよ!」とヒヤヒヤですが、とはいえ今さらどうにもならない。せめてきたるべき来年の出血はなんとか抑えよう! と気合を入れて、無駄な支出を吟味します。このおうち生活で知らないうちに妙に増えているのがストリーミングサイトのサブスク。仕事で見るからさ~とか言い訳しながらジャンジャン増えてて、これどうしたもんか……。
数年前は携帯電話を大手キャリアから格安に乗り換え、年間経費を10万円近く削減しました。電話番号変えないで済むし、海外に行くときはSIMカード買えばいいし、ほとんど都心にしかいないしという昨今、大手キャリアにこだわってるのがあほらしいほど安い!
実はその時に気づいて「え?」と思ったことがあります。大手から大手に乗り換える場合、月末に契約すると一か月分の基本料金が全額取られちゃうんですね~。つまりうっかり月末31日に契約すると、たった1日で1本も電話かけてなくても、その月の料金が全額きっちり取られる。ちなみにMVNOー-いわゆる格安キャリアは、このあたりは日割り計算です。
私はこういう理不尽を「決まりなんで」と押し切られるままに飲み込むのが大嫌いです。そもそもそういう状況を平気で「決まりなんで」という業者が「お客様のため」なんて言っても全然信用できないなあ。「よくわからないので」的に大手を選びがちなご年配の方が、そういう無駄金取られたり、日割りのキャリアもあることに気づけなかったりするのだと思います。
なんでこんな話をしたかというと、このスケールアップ版が衆議院議員選挙で話題になった「文書通信滞在費(文通費)」だと思うからです。
文通費とは、国会議員に支払われる月100万円(ってこの額もすごい)の経費のこと。問題は10月30日の衆議院選挙で初当選した議員(勤務は当選翌日の10月31日のみ)に、まるまる一か月分100万円が支払われていたことです。携帯料金的に言い換えると、そういうシステムと知らされないまま、10月31日に契約してしまったために、まるまる一か月分の基本料金を、私たちが(税金で)支払わされていたってこと。
この指摘は1年生議員の一人が指摘したことで注目を集めたのですが、実は何度も取りざたされてはうやむやにされてきたことです。そういう政治家たちが「身を切る改革」とか「国民の生活を守る」とか言っても、全然信用できません。あるニュース番組に出てきた各党の代表者が当然のような顔で「日割りにすべき」とか言ってたんですが、例えば国会でずーっと過半数の議席を持っていた自公政権であれば、たとえ野党が猛烈に反対しても強行採決でも何でもやって、簡単に法改正できたんでは?
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